ド軍の金満補強に「超一流から反則級へ」 379億円でタッカー獲得に喜ぶ“影の勝者”

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

4年総額2億4000万ドルの大型契約に

 ドジャースがまたも球界を震撼させた。カブスからフリーエージェント(FA)となっていたカイル・タッカー外野手を4年総額2億4000万ドル(約379億円)で獲得。大谷翔平投手、ムーキー・ベッツ内野手、フレディ・フリーマン内野手ら大スターが並ぶ最強打線に、また球界屈指の強打者が加わった。この大型補強の勝者は他にもいることを米メディアが指摘している。

 米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」のザッカリー・D・ライマー記者は、今回の大型契約における勝者と敗者を分析。最大の勝者はもちろんドジャースで「これは単純な話だ」と断言。今オフ、すでに球界屈指のクローザーとして知られるエドウィン・ディアス投手を補強していたが、タッカーの加入によって「チームは『エリート(超一流)』から『反則級』レベルへと引き上げられた」とした。データサイトの予測によれば、ドジャースと2位のチームとの間にはWARで「7.7」もの圧倒的な差があり、早くも独走が予想されている。

 また同記者は、タッカー自身も大きな勝者であると指摘する。当初予想されていた大型契約ほどではなかったが、それでも「タッカーが不満を口にすることはないだろう」と言及。ワールドチャンピオンの栄光を手にすることができる可能性が高まったことを挙げた。契約の一部に後払いが含まれているとはいえ、年平均年俸の現在価値は5710万ドル(約90億2600万円)にのぼる。「これは(メジャー史上最高)記録であり、誰かが現れてそれを破るまで、彼の勲章として残り続ける」と、タッカーが手にした価値を強調した。

 さらに、2019年のナ・リーグMVPコディ・ベリンジャー外野手も「勝者」に挙げられた。タッカーの去就が決まったことで、ベリンジャーが市場のナンバーワン外野手として独占的な立場となり、ヤンキースやメッツによる争奪戦になれば、市場価値が跳ね上がる可能性が出てきたためだ。

 そして、もう一つの勝者として「MLBの注目度」も加えた。ドジャースの独走が球界にとってプラスかと問われれば、他球団のファンには複雑だろう。しかし、昨季のワールドシリーズはNBAファイナルを超える視聴率を叩き出した。同記者は「現在のメジャーリーグが享受している空前のブームからドジャースの存在を切り離して考えることは、極めて困難だ」と強調。ドジャースという巨大ブランドがメジャー全体の注目度を押し上げている事実は否認できず、タッカーの加入で「それがさらに強化された」と結んだ。

 タッカーの加入で「銀河系軍団」は完成した。2026年はドジャースがどのような歴史を刻むのか。記録的なシーズンへの期待は高まるばかりだ。

(Full-Count編集部)

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