トラウトが失った“最強の称号” 30代で隠せぬ衰え…元GMの厳しい指摘「5年前なら」

エンゼルスのマイク・トラウト【写真:イワモトアキト】
エンゼルスのマイク・トラウト【写真:イワモトアキト】

ここ数年は怪我で存在感が薄いトラウト

 かつての最強打者の立場が大きく揺らいでいる。米放送局「MLBネットワーク」が発表している恒例企画「Top 100 Right Now」で、エンゼルスのマイク・トラウト外野手が14年連続の選出を果たした。フィリーズのブライス・ハーパー内野手と並び、現役最長となる驚異の記録だが、番組内では「衰え」を指摘する声があり、かつてのメジャーの看板打者に厳しい声が突きつけられている。

 デビュー2年目の2012年から5年連続でリーグトップのWARをマークし、3度のMVPに輝いた強打者も、近年は苦境に立たされている。昨季は130試合に出場したものの、打率.232、26本塁打、OPS.797と、全盛期の圧倒的な数字と比べると物足りない結果に終わった。2021年以降は度重なる故障に泣かされ、出場試合数が3桁に届かない年も目立っている。今回のランキングでも、かつての指定席だった最上位からは遠く離れた82位だった。

 番組では、出演者が直近10年間で最も安定していた選手について議論を交わした。ドジャースのフレディ・フリーマン内野手やパドレスのマニー・マチャド内野手らの名前が挙がる中、司会のグレッグ・アムシンガー氏が「なぜマイク・トラウトの名前が出ないのか」と疑問を呈した。これに元メッツGMのスティーブ・フィリップス氏は「彼はこの10年間の後半はどちらかと言えば不安定だった。長い間、現在のトップ100選手のリストの最上位にいた頃の彼とは違う」と厳しい見解を示した。

 フィリップス氏はさらに言葉を重ね、「5年前なら『この10年間にわたって最も安定していた選手は?』の問いへの答えは彼だっただろう。今もトップ100に入っているが、彼のプレーは少し衰えている」と続けた。14年連続でリスト入りする実力は認めつつも、かつての大活躍と比べると現状のパフォーマンスへの評価はシビアなものとなっている。

 34歳で迎える2026年シーズン。3年前のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で米国のキャプテンを担った男は、既にメジャー上位にはいない。再びその圧倒的な姿を取り戻し、周囲の声を黙らせることができるだろうか。球界の至宝が正念場に立たされている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY