今井達也に滲む西武愛 米移籍決定も古巣ブルペンで20球…後輩に見せた粋な計らい

久留米から帰京後、連日ベルーナドームで自主トレ
西武からポスティングシステムを利用してアストロズへの移籍が決まった今井達也投手が連日、古巣・ベルーナドームで自主トレを続けている。21日は午前11時過ぎにトレーニングウエアに眼鏡姿でグラウンドに登場すると、ブルペン投球を終えたばかりのボー・タカハシ投手とハグ。アストロズ入団を祝福されながら互いの近況報告に笑顔を見せていた。
その後もその場に居合わせた羽田慎之介、菅井信也、中村裕太、佐藤隼輔、糸川亮太、シンクレアら投手陣が次々と今井の元を訪れ、つい先日までチームメートだったメジャーリーガーと笑顔で“旧交”を温めていた。
20日にはブルペンで“愛弟子”である三浦大輝投手の投球フォームのアドバイスをしていた今井だが、この日は同じタイミングでグラウンドに現れた中村裕と自然な流れでキャッチボールが始まった。自身のフォームをチェックするように約20分間、念入りなキャッチボールが続いた。
終了後、柵越しにブルペンで調整をする西武投手陣の仕上がり具合を観察していた今井だったが、ほどなくして「ちょっと投げておこうかな」とブルペン内へ。体の空いていた田原ブルペン捕手にお願いし眼鏡姿のままマウンドに上がった。
急遽、ブルペン入りで立ち投げ20球
中村裕と並び立ち投げで約20球を投げ込んだ今井。田原ブルペン捕手は「まだ立ち投げだから」と言いながらも、打者のタイミングをズラすゆったりしたフォームからビシッと来るストレートには思わず「いいね!」の感嘆詞が漏れていた。
ブルペン投球を終え、次に向かったのは本塁付近でマシン打撃を行っていた仲三河改め、仲三優太と古川雄大の両外野手の元だった。打撃ゲージの後ろから熱心に両者の打撃練習を観察していた今井はしばらくすると、仲三の元へ近付き身振り手振りを交えて打撃指導を始めた。
両者は先日まで福岡・久留米市で行われていたトレーナー・鴻江寿治氏が主宰する「鴻江スポーツアカデミー」のキャンプに参加していたメンバー同士。鴻江理論を深く理解する今井が、仲三の打撃フォームをチェックしながらやっていい動き、ダメな動きを細かく確認していたという。
仲三は「久留米でのおさらいです。僕は『うで体』でちょっと(体が)硬いので、どうしたらいいかなって。『うで体』は反動を使ってはいけないんですよ。(スイングの時に)沈み込む動きをしたいので、どういう体の使い方をすればいいのかとか、あとは打球方向ですかね。今井さんは打者のことも含めて、何でも知っていると思います。(鴻江キャンプは)ピッチャーと野手が合同で行うので。(情報を)共有してます。その中でも特にいろんな知識を持っているので」と言及。チームが変わっても変わらぬ関係性に深い感謝を語っていた。
このオフ、ポスティングシステムを利用してアストロズと契約した今井には3年総額5400万ドル(約84憶7800万円)が保証され、イニングに掛かる出来高を全てクリアすれば最大6300万ドル(約98億9100万円)を受け取ることができる。
(伊藤順一 / Junichi Ito)