380億円合意報道から“空白の6日間” ド軍を悩ました「40」…下した無情な通告

米メディアの合意報道から6日後の正式発表に
ドジャースがようやくFA市場の主役を正式に迎え入れた。カブスからFAとなっていたカイル・タッカー外野手が21日(日本時間22日)、入団会見に臨んだ。4年2億4000万ドル(約380億円)の大型契約で、15日(同16日)に米メディアが入団合意を報じてから、沈黙の6日間。球界を代表するスラッガーの入団の正式発表まで、少し時間差があった理由には、絶対王者ゆえの事情が関係していた。
年平均6000万ドル(約94億9000万円)は、同僚の大谷翔平投手の7000万ドル(約110億7000万円)に次ぐメジャー歴代2位という巨額の数字だ。アストロズ時代の2023年に打点王に輝き、昨季もOPS.841と圧倒的な数字を残した28歳の至宝に対し、ドジャースは破格の条件を提示した。しかし、これほどのスター選手の獲得が決まっていながら、球団がなかなか正式発表に踏み切れなかったのには理由があった。
米メディア「ニューズウィーク」では、正式発表前の20日(同21日)の記事で「ドジャースがタッカーの契約を発表していないのは、ある1つの理由がある」と指摘した。その正体は、メジャー出場前提となる40人枠の「空き」だった。ワールドシリーズ連覇を果たしたドジャースは、タッカーとの合意が米メディアに報じられた時点で、ロースターが完全に埋まっており、タッカーを登録するため枠がなかった。同メディアは「ドジャースがトレードを成立させるか、あるいはロースター入りしている選手をDFAにするまでは、タッカーの入団会見は行えない」と、最強軍団ゆえの事情を伝えていた。
最終的に、マイケル・シアニ外野手を40人枠から外すことでタッカーの席を確保した。このオフには、メッツが引き留めに失敗した球界屈指のクローザー、エドウィン・ディアス投手も獲得しているドジャース。1998年〜2000年のヤンキース以来となるワールドシリーズ3連覇へ向けて、最後のピースが埋まった形となった。
(Full-Count編集部)