西武が抱える守護神問題 キャンプ直前で「ノープラン」…指揮官明かす“仰天構想”

平良は昨季31セーブでタイトル獲得…今季は先発へ
西武は22日、埼玉・所沢市内でキャンプの振り分けなどを話し合う全体会議を行った。富士大和、佐藤爽、成田晴風の育成3投手、育成4年目の是沢涼輔捕手が初のA班(宮崎・南郷)キャンプ入り、中村剛也や栗山巧のベテラン勢はB班(高知・春野)になるなど、大きな“変革”を予感させた。一方で西口文也監督が「ノープラン」と口にしたのが、守護神問題だった。
西口監督は「ベテラン3人はある程度、自分達でできる。そこは本人達に任せている。(育成4選手は)昨秋のキャンプを見て光るものがある。いいところを見せてくれていたので、まだ見てみたい」と今回の人選について言及した。
3年連続Bクラスからの再建を目指す西武はこのオフ、例年にない大補強を敢行した。FAで前DeNAの桑原将志外野手、前日本ハムの石井一成内野手を獲得。助っ人も実績ある選手たちを加えた。また、ドラフト1位指名の小島大河捕手をはじめ好素材を確保し、近年のチーム課題であった「選手層の厚み」にも効果が期待できる陣容となった。
一方でエースの今井達也投手がメジャーに移籍。先発陣に大きな穴が生まれたものの、高橋光成投手が残留し、平良海馬投手が守護神から再転向したことで埋められるメドが立った。しかし、その平良が抜けた「クローザー枠」がポッカリと空き、“不安定要素”となっている。昨季4勝31セーブ、防御率1.71でセーブ王に輝いた平良の代わりは簡単には見つからない。
西口監督「今のところ誰にしようというのは考えていない」
西口監督は新たな守護神候補について、その求める条件を「安定感」としながらこう語っている。「ノープラン。ひょっとしたらその都度、変えていくかもしれない。今のところ誰にしようというのは考えていないので、(数人で)回すパターンが現状一番ありかなと思う」。
序列的には来日1年目の昨季、49試合に登板して1勝31ホールド、69奪三振、防御率1.74を記録したトレイ・ウィンゲンター投手がその最右翼となる。しかし、クィックスローに難があり、走者を許すと相手チームに足で揺さぶりを掛けられ、投球リズムを崩してしまう自滅パターンがある。このウィークポイントをどう改善させていくかが、ベンチの信頼を勝ち取るカギとなってくる。
ウィンゲンターの不安がぬぐえない場合は昨年、体調不良による途中離脱がありながら27試合で7ホールド&防御率1.01の安定感を見せたエマニュエル・ラミレス投手、47試合33ホールド&防御率2.47の甲斐野央投手、49試合で17ホールド1セーブ、防御率2.08とブレークした山田陽翔投手などがその候補となりそうだ。
オフの大補強によりパ・リーグの“ダークホース”と目される西武だが、そうなるためのポイントは「ブルペンの再整備」にありそうだ。
(伊藤順一 / Junichi Ito)