圧巻の投球を見せた田中将大を現地メディアもこぞって称賛 「カブスを支配」「宝石のように輝く投球」
1億5500万ドルの男はアメリカでも同じ効力を発揮する
田中将大投手がカブス戦のダブルヘッダー1試合目で先発し、8回無失点、10奪三振の大活躍を見せた。3-0勝利に貢献し、今季2勝目をマークした右腕を地元メディアも絶賛。さらに2つの“記録”を作るなど、衝撃のメジャー3戦目となった。
「マサヒロ タナカはカブス戦の3-0勝利で宝石のように輝く投球」
地元紙スター・レジャー電子版はこう見出しで特集した。記事では「ヤンキースの1億5500万ドルの男は日本で昨年24勝0敗と打たれなかったが、アメリカでも同じ効力を発揮することを示した」と称賛している。
過去2試合では2回までに失点を許し、その後、立ち直るというパターンだった田中だが、この日は隙を見せなかった。快晴にも関わらず、気温4度まで冷え込んだヤンキースタジアムで三振の山を築いた。
2つの“記録”にも絡む
107球を投げ、うちストライクは76球で71%と制球は抜群だったという。わずか2安打で10奪三振、1四球。3試合目にしてついに無失点のパフォーマンスで圧倒的な実力を見せつけ、通算防御率も2・05まで一気に回復した。田中は同紙に通訳を介し、「最初の2試合よりも少し落ち着いていた。今日のピッチングには満足している」と話したという。
一方、「タナカは8回わずか2安打でカブスを沈黙させた」との見出しで報じたのはESPN電子版。メジャーデビュー3試合目で田中が刻んだ2つの“記録”を報じている。
メジャーデビュー3試合で圧巻の合計28奪三振。1900年以降、3位タイに並ぶ記録であるとESPNは報じた。2010年のナショナルズ、スティーブン・ストラスバーグ投手の32奪三振、1971年のアストロズ、ジェームス・ロドニー・リチャード投手の29奪三振に次ぐ記録だ。
しかも、デビュー戦でいずれの試合も8奪三振以上を記録したルーキーは1900年以降、2人目。この連続試合記録はストラスバーグの4試合で、田中は同選手に並ぶまであと1試合と迫っている。