人気拡大へ―MLB試される本気度 17年WBCで米「ドリームチーム」結成なるか

ロンドン開催も浮上、進むMLBの国際化―今後の課題は?

 メジャーリーグが2017年にロンドンでの公式戦開催を検討しているという。先日AP通信のインタビューの中でマンフレッド・コミッショナーが言及。その中で「公式戦開催したい思いが強く、実現に向けて懸命に取り組んでいる」と話している。

 具体的な内容については触れなかったが、「天候状況を考えると、開幕シリーズではなくシーズン中になるだろう」と話しているところをみると、少なくともメジャーリーグ機構内では開催に向けて細部まで話し合いが及んでいるのだろう。対戦カードについては「まだそこまで話は進んでいないので、憶測では話したくない。ただ(開催にあたり)ヨーロッパでの第一印象をできる限りいいものにしたい」と話しているだけに、ロンドンまで飛行機で約7時間、時差5時間の米北東部に位置するヤンキースやレッドソックスといった人気球団に白羽の矢が立つ可能性は高い。

 ロンドン開催が浮上したのも、現コミッショナーのマンフレッド氏が前コミッショナーのセリグ氏が進めた野球の国際化路線を踏襲しているからだ。メジャーリーグでは選手会とも協力しながら、中国や南アフリカにベースボールアカデミーを開校して、現地の子供たちを育成するシステムを作ったり、オフになると世界各地にメジャーリーガーを派遣してベースボール・クリニックを開催している。

 2014年には8年ぶりに日米野球が行われるなど、海外でメジャーリーグ=野球の存在を広めようという積極的な姿勢がうかがわれる。近い将来、圧倒的にサッカー人気の高いヨーロッパで公式戦を開催しようという計画が浮上したのも、当然の流れなのかもしれない。

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