日米野球来日右腕が侍打線に衝撃 フライボール革命を「全く受け入れていない」
ベテラン右腕オテロが帰国後に地元メディアに証言
先頃行われた「2018日米野球」にMLBオールスターの一員として来日したインディアンス右腕ダン・オテロ投手が、米国に帰国後、侍ジャパン打線を「厄介な打者」と高く評価している。米メディア「クリーブランド.com」が報じている。
メジャー7年間で防御率3.27という結果を残しているオテロだが、日米野球では3試合に投げて0勝1敗、防御率4.50という成績に終わった。そんな中継ぎ右腕に、侍ジャパンの強力打線は衝撃をもたらしたようだ。オテロは「彼らは厄介な打者なんだ。打順の1番から9番までどれほどいい打者が揃っているか、本当に驚かされたんだ」と話し、稲葉ジャパンの隙のない打線に脱帽したという。
現在、メジャーは「フライボール革命」の真っ只中。打球速度と打球の角度を組み合わせた“バレルゾーン”が重要視され、アッパースイングで一発を狙う打者が増殖している。だが、侍ジャパン打線が披露した、それとは無縁の粘り強い野球にも感銘を受けていた。
「彼らは打球の発射角による革命を全く受け入れていない。これは間違いないよ。三振しないことを心掛け、とても忠実に成し遂げるんだ」
記事では「今季はMLBの打者が記録した全安打数より全三振数の方が多い史上初のシーズンとなっただけに、オテロやチームメイトにとってカルチャーショックだったに違いない」と指摘。さらにオテロが「2ストライクになると、バットを当てに来る。しかも、それがハマるんだ。アグレッシブさに欠けるわけでもなく、これぞという球は初球でも振って、飛ばしに来る。コンタクトがうまいんだ」と感心しきりだったという。
フライボール革命の真逆をいく打撃で、メジャー投手を攻略した侍ジャパン。その打線は現役メジャーリーガーにも脅威と映ったようだ。
(Full-Count編集部)