パドレスは菊池雄星獲得に興味も静観姿勢 プレラーGM「他の補強を進めながら」

ポスティングによるメジャー挑戦を目指す菊池雄星【写真:荒川祐史】
ポスティングによるメジャー挑戦を目指す菊池雄星【写真:荒川祐史】

先発補強は課題の1つ「キクチについて話をしている」も…

 パドレスのAJ・プレラーGMは11日(日本時間12日)、ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す西武の菊池雄星投手について、長らく調査を進めていることを認めたが、「他の補強を進めながら、どうなるか判断したい」と静観の姿勢を見せた。

 プレラーGMは前職のレンジャーズGM補佐、同国際担当スカウト時代から、菊池のパフォーマンスを見続けてきた。「彼のことは長らく調査している。非常に才能のある投手」と高く評価はしているが、昨オフの大谷翔平争奪戦の時のように菊池獲得を今オフの最優先事項にしているわけではない。今月7日(同8日)にエンゼルスからフリーエージェント(FA)となったギャレット・リチャーズ投手を2年1550万ドル(約17億5800万円)で獲得。今年、右肘靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けたため、来季中のフル稼働は期待できないが、2020年の完全復活を期待しているという。

 同じくトミー・ジョン手術を受けたディネルソン・ラメットがシーズン途中に戦列復帰する予定で、傘下マイナーで成長中の若手も合わせ、2020年の先発ローテに大きな期待が持てる。だが、来季に向けて即戦力となる先発の補強を続ける予定で「キクチについても話をしている」と候補に挙がっていることを認めた。

 ただし、現在はFA市場以上にトレード市場が熱気を帯びており、補強ポイントの1つでもある捕手を含め、トレードで獲得する可能性も十分。菊池獲得に向けて積極的なアピールを続けるのではなく、「他の補強を進めながら、どうなるか判断したい」と話し、他の補強とのバランスを見ながら、菊池についての話を進めていくようだ。

 菊池獲得に向けて興味を示す球団は多いものの、最優先事項に掲げるチームは限られてくるようだ。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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