マリナーズのディポトGM、体調不良で緊急入院 病床から執念のトレード成立
ホランダーGM補佐のサポート受け、大砲エンカーナシオン獲得
マリナーズのジェリー・ディポトGMが13日(日本時間14日)、入院先の病床から大型三角トレードを成立させた。米ネバダ州ラスベガスで開催されたウインターミーティングに参加していたディポトGMは、11日(同12日)から体調不良を訴え、翌12日(同13日)にチーム関係者の判断により「十分な注意を払う」ために現地の病院へ入院。ベッドの上からジャスティン・ホランダーGM補佐のサポートを受けつつ、トレードをまとめた。
執念のトレード成立だった。今オフ、活発な動きを見せているマリナーズのディポトGMは、体調不良に陥りながらも、チーム強化の手を緩めなかった。緊急入院前におおまかなトレード内容を決めてあったが、最終的な成立に向けてホランダーGM補佐が活躍。地元紙「シアトル・タイムズ」によると、成立間際になるとホランダーGM補佐は病院を訪れ、病床のディポトGMと一緒に最終決定の判断を下したという。
インディアンス、レイズを含む三角トレードで、マリナーズは通算380発の大砲エドウィン・エンカーナシオンを獲得。さらに、インディアンスから2019年ドラフトで全体77番目の指名権、600万ドル(約6億8200万円)を手に入れた。その引き換えに、インディアンスへ一塁手カルロス・サンタナ、レイズには500万ドル(約5億6800万円)を送った。
ディポトGMは「我々はエドウィン・エンカーナシオンのような実力を証明済みの打者を獲得できて満足している。また2019年ドラフトで新たな指名権を追加できたことで、傘下マイナーを強化するチャンスを手に入れた」とコメントを発表。病床から成立させたトレードを喜んだ。
記事によれば、ディポトGMは早ければ13日(同14日)にも退院し、翌日にシアトルの自宅に戻れるという。西武からポスティングされた菊池雄星投手の争奪戦にも名乗りを上げており、まだまだゆっくり休める時間をとる余裕はなさそうだ。
(Full-Count編集部)