秋信守、15年目へ進化 今季導入の“足上げ”打法をマイナーチェンジ「野球は日々変わる」
今季も21本塁打を放ち、通算189本塁打で松井氏を抜いた秋
レンジャーズの秋信守外野手は、今季21本塁打を放ってメジャー通算189本塁打とし、松井秀喜氏を抜いてアジア出身のメジャー野手で最多本塁打を記録した。とはいえ、今季は打率.264と奮わなかった秋。メジャー15年目となる2019年に向け、今季取り入れた新フォームを、さらにマイナーチェンジさせようとしているという。韓国紙「中央日報」が伝えている。
今季は52試合連続出塁を果たし、21本塁打、62打点を記録。随所に「らしさ」を発揮したが、36歳のベテラン外野手はまったく満足する様子はないという。記事では、さらなる打撃向上を目指して、昨季までのノーステップ打法から、今季は足を上げるレッグキック打法に転向したことを紹介し、秋は「野球は日々変わり続ける。だから、自分も変わり続けるべきだと思った」と心境を明かしている。
日本人選手や韓国人選手は大きなレッグキックを入れる打撃フォームを持ち、メジャー移籍した際に、これをノーステップ打法に変えることが多い。球が速く、かつ手元で変化するメジャーの投手に対応するため。エンゼルスの大谷翔平投手もその1人で、開幕直前にノーステップ打法に変え、オープン戦での不振を一掃した。
だが、高校卒業後すぐにマリナーズと契約し、韓国球界を経ずしてメジャー入りした秋は、これまでノーステップ打法で打ち続けてきた。そして、打者として、より進化を図るために今季から取り入れたのが、レッグキック打法だった。
記事の中で、秋は「もっと上手くなりたかったし、引退後に後悔したくなかった」と決断に至る経緯を説明。2年ほど熟考し、コーチやチームメイトにも相談したところ、「キャリアで成功を収めているのだから、変える必要はないと言われた」という。だが、変化を恐れずに決断。今季はその成果を実感したという。
そして、来季に向けて、バットに体重が上手く乗るように「足をもう少しだけ上げようと思う」とという。レッグキック打法の中でもマイナーチェンジを重ねるつもりだ。36歳のベテランになっても進化する姿勢を続ける秋。来季は通算200号を達成し、チームの勝利に貢献したい。
(Full-Count編集部)