菊池雄星を獲得したマリナーズ、先発6人制も? 「可能性を排除してない」
故障予防へ細心の注意「ダルビッシュ、タナカ、Dice-Kのように怪我をしないよう…」
菊池雄星投手を獲得したマリナーズが、通常よりも1人多い先発6人制ローテーションを採用する可能性があると地元メディア「オレゴン・スポーツ・ニュース」が伝えている。日本人ルーキー左腕のケガ予防へ、マリナーズはやはり細心の注意を払うことになりそうだ。
「シアトル・マリナーズにはどのような選手がいるのか?」とのタイトルで組まれた特集記事。「オレゴン・スポーツ・ニュース」はその中で、「どのようなローテーションになるのか?」と今季の先発ローテーションを予想している。
マリナーズにはすでにマルコ・ゴンザレス、元西武のウェイド・ルブランと左腕がいるが、「彼らは球速よりも制球と動きで打者のバランスを崩す」と2人のタイプについて説明。そこに、メジャーの先発左腕の中に入っても直球の球速が平均以上を誇る菊池が加わった。
大型契約での加入とはいえ、まずは1年目から活躍できるかが鍵となるが、特集では「彼は今までの多くの日本人投手がしてきたようにスムーズに適応すると見られている」と分析。そして、この菊池の加入で「興味深いこと」として、「マリナーズが6人のローテーションの可能性を排除していないこと」を挙げている。
最大の目的は当然、怪我の防止だ。「マリナーズはキクチがユウ・ダルビッシュ、マサヒロ・タナカ、Dice-Kのように怪我をしないようにイニング数を管理したいと発言した」。ダルビッシュ有はレンジャーズ時代、松坂大輔はレッドソックス時代に右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けており、田中将大もヤンキース1年目の2014年に右肘靭帯部分断裂と診断されて約2か月半の離脱を経験した。マリナーズはこういった事態を避けなければいけないというわけだ。
先発投手では、近年苦しんでいるサイ・ヤング賞右腕のフェリックス・ヘルナンデスも復活を期待されており、開幕投手を任される可能性があるという。さらに、今オフにチーム再建のために主力を大量放出する「ファイヤーセール」を進めたことから「プレーオフ進出を目指す2021年に向けて中心となれる選手を発掘することを望んでいる」と、記事では若手の台頭にも期待している。
再建1年目となる今季は、優勝争いに絡むことは期待されていないマリナーズ。それだけに、菊池も無理をせずメジャーに適応できるはずだ。
(Full-Count編集部)