広島、黒田も大記録へ リーグトップの今季4勝目、日米通算200勝へ「3」
7回2失点無死球の好投で5月に金字塔に到達か、盟友・新井の2000安打に続き
広島の黒田博樹投手が30日、本拠地での中日戦で7回8安打2失点2奪三振無四球と好投し、リーグトップの今季4勝目(1敗)を挙げた。日米通算197勝(NPB118勝、MLB79勝)とし、200勝へ「3」。26日のヤクルト戦で通算2000安打を達成した盟友の新井貴浩内野手に続き、金字塔が近づいてきた。広島は12-2で勝利した。
黒田は初回、先頭の大島にセンター前ヒットを許すも、牽制で刺すと、亀澤、高橋を遊ゴロに仕留めて3人で攻撃を終わらせる。2回も2死からナニータにツーベースを浴びたが、後続を打ちとって無失点。3回は3者凡退に仕留めた。
4回も2イニング連続で3者凡退。すると、広島はその裏、エルドレッドが中日先発・伊藤から先制ソロ。その後、安部のタイムリースリーベースも飛び出し、2点を奪って黒田を援護した。
5回、黒田は2死一塁から杉山にタイムリーツーベースを浴び、1点を返される。しかし、その裏に無死から田中、菊池が連打で一、二塁とすると、丸がライトスタンドへ3ラン。4点差とした。
黒田は6回も1死から連打を浴びたが、ビシエド、ナニータを打ちとって無失点。その裏には丸が2打席連続の3ランを放ち、6打点の活躍で黒田をさらに力強く援護した。
7回、黒田は先頭の平田に二塁打を許すと、1死三塁となってから杉山にセンターへのタイムリーを打たれる。しかし、藤井、大島と後続を断ち、このイニングも最少失点で切り抜けた。
球数が101球に達した黒田は、この回限りで降板。8回には、田中、赤松のタイムリーで2点を追加すると、2死一、二塁で新井が通算2004本目のヒットとなる2点タイムリーをレフト線に運び、12-2と大きくリードを広げた。
広島は救援陣がリードを守り、黒田は今季4勝目を挙げた。日米通算200勝へ、いよいよあと3勝。5月での達成に期待がかかる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count