韓国“逆輸入“右腕はOP戦防御率5.91 「酷い」最終登板も…5番手では「有能」!?
韓国SKからDバックス移籍のケリーは「ローテ終盤を務める有能な投手」
韓国プロ野球(KBO)のSKワイバーンズからダイヤモンドバックスに移籍した“逆輸入右腕“のメリル・ケリー投手は、先発5番手としてメジャーデビューを飾ることになった。開幕前の最終登板となった26日(日本時間27日)のホワイトソックス戦は、6回途中9安打6失点と炎上。オープン戦は6試合登板で防御率5.91という結果に終わったが、しっかりと試合を作った登板もあり、地元メディアは先発ローテ5番手としては「有能」と評価している。
ケリーはホワイトソックス戦で2回まで3者凡退に抑えたものの、3回はヒット2本で1死二、三塁とピンチを招くと、モンカダの二塁内野安打で失点。さらに、アブレイユ、アロンソのタイムリーなどで3点を追加された。
4回は2本の二塁で1失点。5回にもゴインズに適時打を浴びると、6回は1死からトーレスに四球を与え、続くロバートを三振に仕留めたところでマウンドを降りた。
初登板では1死しか取れず、防御率81.00からスタートしたオープン戦。その後は乱調と好投があり、最終的には防御率5.91という結果を残して、開幕を迎えることになった。第5戦の4月1日(同2日)パドレス戦に先発する予定だ。
ケリーは昨年、打高投低の韓国プロ野球で12勝7敗、防御率4.09の成績をマークし、オフにダイヤモンドバックスと契約した。巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス投手は昨季、ナ・リーグ最多勝に輝くなど大活躍しただけに、ケリーも同じ“逆輸入右腕”として期待されている。ただ、韓国に行く前はマイナーでの経験しかなく、パドレス戦がメジャーデビュー戦となる。まずはその座を勝ち取ったことになる。
地元紙「アリゾナ・セントラル」は「シーズン開幕戦を前に、ダイヤモンドバックスの長所と短所を分析する」との見出しをつけた特集記事の中で、ケリーについて言及している。エースのグリンキーの状態が良く、左腕レイも16回1/3で32奪三振をマークした先発陣は「強みになるチャンスがある」とした上で「新入団のメリル・ケリーはスプリングトレーニングでの初登板で不安定な投球をし、そして最終登板も酷いものだった。しかし、彼はそれらを除く3度の先発登板で、ローテーションの終盤を務める有能な投手のように思えた」と分析。まだ期待と不安が入り混じっているようだ。
ケリーが結果を残せば、今後は韓国からの“逆輸入”投手も増えるはず。今シーズンのパフォーマンスに注目が集まる。
(Full-Count編集部)