ダルビッシュ、最速158キロの快投に安堵 「ちゃんとスピードも出ていた」
5回3安打7K1失点で670日ぶり勝利、「いい球を投げられた」
昨年3月に右ひじ靱帯再建手術を受けたレンジャーズのダルビッシュ有投手が、28日(日本時間29日)に本拠地で行われたパイレーツ戦で復帰し、5回を投げて3安打7奪三振1四球1失点と好投した。チームは5-2で勝利し、ダルビッシュは670日ぶり勝利。最速98マイル(約158キロ)の豪速球も披露した日本人右腕は「ちゃんとスピードも出ていた」と復活に手応えを披露した。
今季3番目の大入りとなる本拠地グローブ・ライフ・パークの4万6950人の大観衆に万雷の拍手で迎えられたダルビッシュは、期待通りの豪快なピッチングを見せた。「今までのリハビリ登板と変わらずに落ち着いていました。ちょっと力は入りましたけど、緊張とかはなかったです」。試合後の記者会見では穏やかな表情で話した。
初回、先頭のジェイソにはセンター前ヒットを許したが、96マイル(約154キロ)のフォーシームを連発。3番ポランコの打席ではこの日最速の98マイル(約158キロ)をマークした。地元紙「スターテレグラム」のジェフ・ウィルソン記者は、この一球の衝撃に「レーダーガンがユウ・ダルビッシュの速球で98マイルを表示。あまりに早すぎて球審のデイナ・デマスは見逃した」とツイッターで速報したほどだった。
ダルビッシュは球速について、「マイナーではスピードは出ていたんですけど、それはメジャーに来るまではそれは信じないと思っていたので、それがちゃんとスピードも出ていて、いい球を投げれたので良かったと思います」と語り、安堵感を滲ませていた。
この日は元ヤクルトのバーネットにマウンドを譲るまで、5回81球を投げ、ストライクは51球。メジャーの猛者をねじ伏せるダルビッシュらしさをいきなり見せつけた。658日ぶりにメジャーのマウンドに戻ってきたエースは、これから全米を沸騰させてくれそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count