ダルビッシュへ同僚が珍アドバイス 「ビデオゲーム上の自分自身になれれば」
21日のダイヤモンドバックス戦では5回3失点で3敗目を喫したダルビッシュ
■Dバックス 6-0 カブス(日本時間21日・シカゴ)
カブスのダルビッシュ有投手は20日(日本時間21日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦で先発し、5回3失点の粘投を見せたがチームは0-6で敗れ、今季3敗目を喫した。6年総額1億2600万ドル(約135億円)の大型FAで加入後、故障などで結果を出せていないが、同僚は「彼のボールはエグい、そこは明確だ」とビデオゲームの世界に例え異例のアドバイスを送っている。地元紙「シカゴ・トリビューン」が報じている。
打線の援護もなく、序盤に打ち込まれたダルビッシュ。チームの連勝も4で止まり、借金は「1」に。本拠地リグレー・フィールドにはブーイングも起こった。
昨季は故障の影響で先発8試合の登板に留まり、復活を期した今季は1勝3敗で防御率5.96。ファンと球団から多大な期待をかけられながらも、本領発揮とはいかない日本人右腕に、チームメートがサポートに出た。
「周囲からの期待という部分に関して、誰もが絶対に到達できないものだ。彼はもっとシンプルにした方がいい。期待に応えようとしてはいけない。試合で自分らしいプレーをすべき。どうやって相手を攻略すべきか、正しい心構えでいるべきだと思う」
ジェイソン・ヘイワード外野手はこう語った。前回先発のマーリンズ戦に159キロを叩き出した剛速球に加え、変幻自在のスライダーやカーブなど変化球を武器にするダルビッシュの能力を称賛している。
「彼のボールはエグい。そこは明確だ。いつだってビデオゲームでユウを使うとき、1安打ピッチングは保障されているんだよ」
野球ゲームも愛するヘイワード。ゲーム上で使用する際の「ピッチャー・ダルビッシュ」のデータや数値は圧倒的で、常に好投が約束されていると語る。だが、現実のマウンドで日本人右腕の苦しみは続いている。
「自信という部分は別物で、彼が築いていかなければいけないものだ。全ての試合は同じではない。今日は一歩後退とか言われてしまうかもしれない。前回登板は素晴らしかったよ。次の先発試合では奮起して、再びハングリーになるだろうね」
ヘイワードはダルビッシュについて自信の問題と分析している。記事では「実物のダルビッシュがビデオゲーム上の自分自身になれれば、自信を取り戻し、試合序盤の不調を克服できれば、ユーーー(という歓声)は戻ってくるだろう」と報じている。
今季ダルビッシュが本拠地ファンに求めた「ユーイング」を再び手にするためにも、ゲームの世界同様の本来の輝きを取り戻したい。
(Full-Count編集部)