広島・一岡が今季1軍初昇格「勝ちパターンの位置で投げられるように」
「お世話になった。その人たちのためにも――」、一岡が活躍誓う
広島の一岡竜司が17日に一軍登録された。一岡は、今春キャンプ中に右腕を痛めて戦線離脱していた。15年10月3日以来の一軍で、今季初昇格となる。
14年にはリリーフとして31試合に登板し、防御率0.58の成績を上げた一岡だが、15年は右肩故障もあり、38試合に登板したが、防御率は4.14と不振だった。今季は春季キャンプ中に右浅指屈筋損傷を発症し、三軍調整が続いていたが、5月に投球練習を再開。二軍で6試合に登板し、防御率1.50の成績を残している。
試合前の練習後、報道陣に囲まれた一岡は「上に上がるためにリハビリをやってきた。これからですね」と明るい表情を見せた。ファームでは「病み上がりでそこまで本格的ではないが、投球フォーム自体を見直した。一番意識したのは腕の振り」と話し、二軍での6試合では「指のかかりが良くなってきている」と手応えをつかんだ様子だ。
勝ちゲームでのリリーフ陣は現在、ヘーゲンズ、ジャクソンと外国人頼みの形となっているが、「ポジションは全然考えていない。まずは言われたところで投げて、そこで結果を残して、勝ちパターンの位置で投げられるようになりたい」と意気込みを見せた。
「最初の登板は緊張すると思うが、結果を求めてやりたい」という右腕は、「三軍や二軍では、いろいろな人にお世話になった。その人たちのためにも、一軍で活躍する活躍を見せたい」と完全復活を誓った。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo