センバツ出場の国士舘、粘り勝ちの東海大菅生が関東大会出場決定
国士舘は打力アップしコールド勝ち 東海大菅生は3度追いつかれるも勝利
春季東京都高校野球大会の準決勝が27日、神宮第二球場で2試合が行われ、第1試合はセンバツ出場の国士舘が都立の雄・小山台を10-3、7回コールドで下した。第2試合は東海大菅生が接戦の末、4-3で関東一に勝利。5月18日から、埼玉県で行われる春季関東大会(大宮公園・市営大宮・上尾)の出場を決めた。
○国士舘10-3小山台(7回コールド)
国士舘は5回に打者一巡の猛攻を見せ、5得点。6回にも3点を奪うなど、15安打10得点。センバツ甲子園のマウンドにも立ったエースの白須仁久(3年)が7回6安打3失点と試合をまとめた。センバツや準々決勝の帝京戦で3番に入っていた渡辺伸太郎(3年)がインフルエンザのため、欠場。前の試合で5番に入っていた冨田洋祐(3年)が5回に左翼へ本塁打、5番に入った森中翼(3年)も2安打と打線全員でカバーした。
永田昌弘監督は今大会に投手陣がまだ本調子でないことを挙げ、選手たちには10得点を奪うことを厳命。その他にも左右それぞれに狙い球をしぼらせたり、序盤から足を絡めたりと得点機を作っていった。関東大会出場切符をつかみ「センバツ後はどういうタイプが来ても対応できるように攻撃力は上がったとは思います」と選手たちの成長を少し感じていた。
○東海大菅生4-3関東一
東海大菅生は2回表、3回表、6回表と3度のリードをすべて追いつかれる苦しい展開だった。3-3の同点の9回、4番の杉崎成(3年)の左翼二塁打からチャンスを作ると、6番・今江康介(3年)の左翼適時二塁打で勝ち越しに成功した。その裏、3番手の藤井翔(2年)が追いすがる関東一を3人で仕留めて振り切り、最後の最後でリードを守り切った。
試合後、若林弘泰監督は「選手たちにはいい薬になったのではないでしょうか。大味な試合で勝ってきたので、締まった試合を経験してもらえれば」と3度追いつかれても、勝ち切ったことを評価した。「やっぱり関東一はしつこかったですね」と粘りに粘られた相手にも敬意を表していた。
28日に両校による決勝戦が神宮第二球場で行われる。