楽天山下、2打席連発 10年鷹ドラ1が18年鷹ドラ1甲斐野の無失点記録止める
「1打席1打席が勝負。あんとか塁に出ようと思っていた」
■ソフトバンク 12-11 楽天(3日・ヤフオクドーム)
楽天の山下斐紹捕手が、2打席連続本塁打を放ち、敗戦の中で輝きを放った。
3日、敵地ヤフオクドームでのソフトバンク戦。1本目は代打で登場した8回に飛び出した。嶋に代わって打席に立つと、ここまで13試合連続無失点中だったソフトバンクのドラフト1位ルーキー甲斐野から中堅バックスクリーンへのソロ本塁打。2010年のドラフト1位でソフトバンクに入団した山下が、今年のドラ1ルーキーの無失点記録を止めて1点差に迫ると、茂木がソロで続き試合を振り出しに戻した。
さらに、延長10回には嘉弥真から、右翼ホームランテラス席へ弾丸ライナーで飛び込む勝ち越しのソロ本塁打。自身初の2打席連発に「(1本目は)ああいう場面で代打で使ってもらって、1打席1打席が勝負なので、何とか塁に出ようと思っていました。芯に当たって飛んでくれた。(2本目は)スライダーが来るだろうと張っていた」と振り返った。
2017年オフにトレードで楽天に移籍するまで、7年間在籍した古巣の本拠地で放った初本塁打。「7年やって1本も打てていなかったので、今日打てたことは良かったですけど、捕手としてチームを勝たせられなかったことが悔しい」と、サヨナラ負けに最後まで表情は固かった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)