前田健太、前戦4回KOの雪辱果たす13K快勝に指揮官「目の色が違った」

「自信あふれる速球に手出しできないスライダー」と地元紙絶賛

 前半戦最終戦だった10日(日本時間11日)本拠地でのパドレス戦で、自己ベスト13奪三振の快投で今季8勝目(6敗)を挙げたドジャース前田健太投手。前回5日(同6日)オリオールズ戦では今季最短4回4失点KOされていたが、この悔しさが今回の圧巻奪三振ショーにつながっていたようだ。地元紙「ロサンゼルス・タイムス」電子版が、ロバーツ監督のコメントを紹介してる。

 3度目の対戦となった同地区バドレスを相手に、初回から毎回の13奪三振を記録。メジャーでは自己最長タイとなる7回を投げて、許した安打はわずか2本だけ。そのうち1本が5回にノリスに浴びた左翼ソロ弾で、失点もこの1点のみだった。7回を投げ終えて2安打13奪三振無四球で1失点。圧倒的な投球内容で前半戦を締めくくった。

 この日パドレス打線を苦しめたのは、攻めの投球だった。速球で投手有利のカウントに持ち込み、最後はスライダーやチェンジアップを振らせる。デビュー戦だった4月6日パドレス戦以来2度目となる無四球登板を披露。記事では「自信あふれる速球に手出しできないスライダー」で不調のパドレス打線を封じたと絶賛している。

 面白いように三振とアウトの山を築き上げる投球を予見していたのが、他でもないロバーツ監督だ。監督は試合後「今日はケンタの目の色が違った。前回の登板後、(次回は)圧巻の投球をすると躍起になっていた。今日は決意どおりの投球をしてくれた」と、やる気を信じてマウンドに送り出した右腕の快投に目を細めたそうだ。

 エース左腕カーショーを筆頭に怪我人続出のドジャースだが、前半戦を3連勝で締めくくり、ナ・リーグ西地区2位をキープ。首位ジャイアンツを射程内に入れたまま後半戦を迎える。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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