鷹が獲得の米ドラ1右腕スチュワートが入団会見「いいと思ったもの選んだ」 背番号は2

ソフトバンクへの入団会見に臨んだカーター・スチュワート(中央)【写真:盆子原浩二】
ソフトバンクへの入団会見に臨んだカーター・スチュワート(中央)【写真:盆子原浩二】

米国で入団会見、日本にも1週間滞在「2軍とメジャーを見てきた」

 ソフトバンクへの入団が決まった昨年の米ドラ1右腕、カーター・スチュワート投手が30日(日本時間31日)、ロサンゼルス郊外のニューポート・ビーチにあるボラス・コーポレーション社で入団会見を行った。会見にはスチュアート本人の加え、超大物代理人のスコット・ボラス氏、ソフトバンクの三笠杉彦取締役GM、球団統括本部長兼チーム戦略室室長が参加。ソフトバンクによる“前代未聞”の補強策で海を渡る右腕は「いいチャンス」と意気込んだ。

 記者会見にはスチュワートの家族も姿を見せ、テレビカメラ6台、メディアは約40人が集まった。日本メディアに加え、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」や米ヤフースポーツ、AP通信など米メディアも取材に訪れるなど、注目度の高さを伺わせた。

 会見では笑顔を見せ、「STEWART JR 2」と背中に入ったソフトバンクのユニホームにも身を包んだスチュワート。「ここにいて嬉しいよ。今日いるのは親とスコットのおかげだからすごく感謝している。短い期間で決めないといけないといけないし、自分にいいと思ったものを選んだ。分かるのは野球をプレーしたかったということ。今年の初めにちゃんと話し合いになって、より実感が湧いていいアイディアではないかなって思って、ちょっとびっくりしたよ。今までないことだったからね。でも考えてみて親と話して、いいチャンスだと思った」と話した。

 日本に1週間滞在したことも明かし、「マイナー(2軍)とメジャーを見てきた。プライドはすごかった。一人一人の選手にかける時間はすごかったよ。僕自身もそうゆうのはとてもいいと思うよ」と刺激を受けた様子。その目でしっかりと日本の野球を見て、決断した。

 スチュワートは昨年ブレーブスからドラフト1巡目(全体8位)で指名されたものの、身体検査で手首に問題があるとされて合意せず、イースタン・フロリダ州立短期大学に進学。今年の全米ドラフトでも上位指名候補と見られていたが、ソフトバンクが25日に同投手との契約が合意したとを発表。日米に衝撃が広がっていた。契約は6年総額700万ドル(約7億7000万円)とされていたが、MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者はツイッターで、「(期待以上の活躍をした場合に限るが)出来高込みで1200万ドル(約13億1600万円)以上に達する可能性あり。そのフクオカとの契約は、カーターにとって良いことだ」とレポートしている。

 スチュワートは6月3日に日本でも入団会見を実施する予定となっている。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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