白星デビューのハム吉田輝、女房役・石川亮も唸る直球「打者が詰まる真っ直ぐ」
直球主体でドラ1右腕を好リード「かわしていくと吉田君のためにならない」
■日本ハム 2-1 広島(交流戦・12日・札幌ドーム)
日本ハムの石川亮捕手が12日、本拠地・広島戦でプロ初登板初先発したドラフト1位ルーキーの吉田輝星投手を5回4安打1失点と好リードした。
18歳右腕のプロ初勝利をサポートした6年目捕手は「勝てて良かったです」と開口一番、笑顔を見せた。「そんなにうまくいかないかなと思ってやっていましたが、最高の結果。最初は緊張していたようでしたが、徐々に良くなった。腕が振れていたし、指にかかった球も良かった」とルーキーを絶賛した。
初回いきなり長野に右前打を許した後に2四球を与えて1死満塁のピンチ。5番の西川を打席に迎えた場面で、石川亮は全て直球を要求し、3球三振に仕留めた。「2軍の時も真っ直ぐの比率が多かった。かわしていくと吉田君のためにならない。どれくらい通用するか監督、コーチも見たかったでしょうし、真っ直ぐでどんどん押していこうと思いました」と直球主体でリードした。
2回に2連打で1点を失ったものの、3回以降はわずか1安打に抑えた。石川亮は「カーブも途中から良くて、5回までうまく粘ってくれました」と吉田輝をねぎらった。
コンビを組むのは2月の紅白戦以来だった。9日に甲子園のブルペンで4か月ぶりにボールを受けた際に抱いた「真っ直ぐにびっくりした。バッターが詰まる真っ直ぐ」という印象は本物だった。「現に今日も空振りが多かったですし。後半は指にかかったボールが多かった。全体でも60%くらいあったんじゃないですかね」と潜在能力の高さに目を見張っていた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)