ジーター氏がイチローへの想い綴る 「何よりも胸に刻まれている」時間とは
元同僚イチローについてコラム執筆、「彼のような存在は見たことがない」「能力が備わっている」
メジャー通算3000安打まで「2」と迫っているマーリンズのイチロー外野手について、“キャプテン”が敬意を表した。歴代6位の通算3465安打を放ち、2014年限りで現役を引退した元ヤンキースのデレク・ジーター氏が、自身の運営するウェブサイト「プレイヤーズ・トリビューン」でコラムを掲載。イチローとの思い出を綴り、「彼のような存在を見たことはない」と称賛している。
ジーター氏は現役時代、ヤンキース生え抜きのキャプテンとして黄金時代を築き、5度のワールドシリーズ制覇に大きく貢献。MLBを代表するプレーヤーとして、華やかなプレーに加えて圧倒的なリーダーシップと紳士的な人柄でも、ファンやチームメートを魅了した。01年にマリナーズに加入したイチローとは敵として対戦を重ね、12年途中からヤンキースで2年半チームメートとしてプレー。現役最後のシーズンとなった14年も同じユニホームを着ていた。
「イチローはいつだってストレッチをしている。試合前、試合後、オフの日、ネクストバッターズサークル、出塁した時、いつもだ。試合の日に早く球場に来てみれば、クラブハウスのカーペットでストレッチをしているイチローをいつも目にすることだろう」
ジーター氏はまずイチローの“ルーティン“について言及し、コラムをスタートさせている。さらに、01年に初めて対戦した際に、普通のショートゴロをさばいたつもりが、内野安打になりそうだったという記憶について振り返り「こう思ったのを覚えているよ。『ワオ! 誰なんだ彼は? 彼は飛んでるじゃないか』。本当に驚いたよ」と、圧倒的なスピードに驚かされたことを明かしている。