侍ジャパン、キューバに快勝 完封勝利も仁志監督「なんとかゲームになった」
28日は前回大会準優勝のチャイニーズ・タイペイと対戦「ミスをしないチーム」
台湾・台南市で行われている「第5回 WBSC U-12ワールドカップ」。初の世界一を目指す侍ジャパンU-12代表は27日、オープニングラウンド第2戦でキューバと対戦。6-0で快勝し2連勝を飾った。
初回、先頭の赤澤琉偉(八尾中央ボーイズ)が左前安打で出塁すると、2死二塁から高橋昇聖(北上ゴブリンズ)の中越え適時二塁打で先制。3回には3連続四球から2死満塁のチャンスを作り今井蓮(大阪八尾ボーイズ)の押し出し死球で2点目を奪った。
4、5回は相手のミスに付け込んだ。4回は林京乃佑(東京城南ボーイズ)の内野安打からチャンスを作り、相手投手の暴投、川越昂太郎(東京城南ボーイズ)の振り逃げ、桑元信祐(ガッツ鹿児島)の二ゴロの間にさらに2点。5回にも林の適時二塁打などで2点を追加した。
投手陣は26日のチェコ戦に続いて完封。先発の生田目博之介(越谷リトル)は初回をテンポよく3者凡退。2回は連打で無死一、二塁のピンチを背負ったが後続を中飛、三振、中飛に打ち取って先発の役目を果たした。3回以降は青木朔真(筑後ボーイズ)、高橋、林が1安打に封じる無失点リレーの好投を見せた。
ミスもありながら試合を制した仁志監督は「いい判断もあれば、おやっという事もあるし。注意不足みたいなのもいくつもあったし。ピッチャーが頑張って、効果的に点をとってくれたのでなんとかゲームになったという気がします」と気を引き締めた。
28日は前回大会準優勝のチャイニーズ・タイペイと戦う。指揮官は「キューバよりももっとミスをしないチームなので。おそらく日本以上にミスをしないチームだと思うので」と警戒。「とにかく先に点をあげないってことと、こちらがミスをして向こうの雰囲気が盛り上がるようなゲームにならないように、気をつけなきゃならない」と、完全アウェイの空気に飲み込まれないことをポイントに挙げた。
(工藤慶大 / Keita Kudo)