横浜DeNAのCS進出に暗雲 再浮上のカギを握るのは?
ここにきて3連敗と失速、キーマンは主砲ブランコ
横浜DeNAベイスターズの勢いは止まってしまうのか。7月は10勝8敗、8月は14勝10敗と暑い夏場を乗り越えて、9月10日の時点では、低迷した3位の阪神タイガースに3・5ゲーム差まで詰め寄った。しかし、ここにきて3連敗。阪神とのゲームは4・5差になってしまった。中畑監督は「バットマンたちの奮起を待ちたい」と当たりの止まっている打撃陣に敗因を見ているようだ。
監督の指摘の通り、最近では三浦が巨人戦で4回途中KOされた以外は先発投手陣の久保、山口、モスコーソらは安定。中継ぎ陣も加賀や林、三上らがここまでゲームを作ってきた。
一方、久保、山口が9月9、10日のヤクルト戦で完封勝利を挙げたその陰で打線は5安打と低調だった。なかなか大量得点は望めない状況なのだ。他球団が恐れる破壊力が夏場にはあった。中畑監督も「うちは打ち勝ってきたんだから、その形が見えてこないといけない」とし、ペナントレース終盤までクライマックスシリーズ圏内にいられる要因に打撃の強さがあったことを挙げている。指揮官の言葉通り、8月のチーム打率は2割8分2厘もあったのだ。
では、ここからさらに巻き返すためには誰がキーマンになるのか。それはやはり主砲のブランコだ。
若き左の大砲の筒香の復帰で打線に厚みが増してきているが、8月の月間打率が3割9分だったブランコの当たりが止まっている。9月は13日の巨人戦で2安打するまでは、41打数6安打、打率は1割4分6厘と低調。2本打ってもちょうど2割。本調子には程遠い。