広島アドゥワ7回3失点で3勝目 「まだ余力はあったし、もっと投げられたかも」

広島・アドゥワ誠【写真:荒川祐史】
広島・アドゥワ誠【写真:荒川祐史】

4回の打席では三塁へのゴロに全力疾走でリプレー検証でセーフ、直後に西川が逆転2ラン

■広島 8-4 DeNA(6日・マツダスタジアム)

 広島のアドゥワ誠投手は6日、本拠地でのDeNA戦に先発し、7回3失点で5月19日以来となる3勝目をマークした。試合後は「相手が変化球を待っているのがわかったので、内に真っ直ぐを投げていった。ヒットも全部ゴロのヒットで、いつもよりフライアウトも少なかった。しっかり攻めることができたと思う」と、自らの投球を分析した。

 先発ローテからリリーフ登板を一度挟んでのマウンドで、2回にロペス、戸柱に連打を浴びた。さらに石川のレフト前の安打を松山が後逸して2者が還り、続く投手の上茶谷にもタイムリーを打たれ、この回3点を失った。

 それでも3回以降は立ち直り、4回に2死二、三塁のピンチを無失点でしのぐと、その裏の自らの打席が逆転劇につながった。2死無走者から高いバウンドの三塁ゴロが、一度はアウトの判定となったが、リプレー検証の末セーフになり、直後に西川が逆転2ランを放った。アドゥワは「ピッチャーが捕れなかった瞬間に、これは走らないといけないと思った。結果的に得点につながってよかった」と、全力疾走が自らを助けた。

 7回には2死一、三塁のピンチで宮崎に二遊間へ安打性の当たりを打たれたが、菊池涼のビッグプレーに救われた。アドゥワは「すごかったですよね。さすがです」と先輩に感謝した。

 7回104球での降板となったアドゥワは「序盤は球数が増えたが、後のことを考えずに投げた結果、7回までいけた」と無欲の投球を強調したが、「まだ余力はあったし、もっと投げられたかも」と、次回の先発登板もアピールした。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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