【U-23W杯】実は「結構人見知り」…侍ジャパン最年長DeNA山下が見せるいぶし銀の貢献
アルゼンチン戦では真砂の同点弾に続く安打で逆転の決勝ホーム
メキシコで開催中の「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」。大会3日目を終え、開幕3連勝の日本はオーストラリアと並びグループB首位に立っている。時にはヒヤリとする場面もあるが、最終的には大差で勝利。3戦目のアルゼンチン戦で起死回生の一発を放つなど4番・真砂勇介(ソフトバンク)が連日の大活躍だが、すぐ後ろの5番で渋い働きを見せているのが、三塁を守る山下幸輝(DeNA)だ。
初戦だった28日(日本時間29日)のニカラグア戦から3試合連続で「5番・三塁」で先発出場。ニカラグア戦では、まず守備で魅せた。
3点リードで迎えた8回、救援の塹江敦哉(広島)が2四球で無死一、二塁のピンチを招いた場面だった。次打者の三ゴロを素速くさばいて5-4-3の併殺プレーを完成。相手の反撃の芽を摘んだ。直後の9回表には、1点を追加した後の1死一、二塁の場面で右翼線深くに走者一掃の三塁打を放ち、2点をダメ押した。
2日目のチャイニーズ・タイペイ戦では、4打数1安打1四球1打点1安打で勝利に貢献した。30日(同31日)アルゼンチン戦では、3回に4番・真砂が同点2ランを放った直後にセンター前ヒットで続き、盗塁で二進すると、続く吉持亮汰(楽天)の三塁打で逆転の決勝ホーム。5回にも1死から右前打で出塁して2つ目の盗塁を決めると、相手のミスに乗じて5点目のホームを踏んだ。
真砂の一発で流れは変わったが、アルゼンチンにとどめを刺すためには、一気に逆転しておく必要があった。3試合目にして初めて先制点を許し、しかも守備の乱れが重なった嫌な形での失点。勢いづきそうなアルゼンチンに、流れは確実に日本サイドに動いたと印象づける中前打だったが、勝利の功労者は「うまく真砂に乗っていこうっていった結果。あれは真砂のおかげです(笑)」と謙遜する。