3Aで本塁打が激増し前年比約60%増 今年から使用するMLB公式球が原因か?
MLBも本塁打が激増、年間総本塁打数の記録更新が確実
米NBCスポーツは、マイナーリーグの3Aで本塁打数が昨年より約60%増えたと伝えた。理由は“飛ぶ”ボールだという。
マイナーリーグの実況を務めるティム・ハガティ氏がツイッターで、シーズンが終了した3Aで本塁打記録が更新されたと投稿した。今季の総本塁打数は5749本。昨年の3652本から激増した。ハガティ氏はその理由を「使用球を今年MLB公式球に切り替えたため」と指摘した。
今季はメジャーリーグでも本塁打数が激増している。8月の総本塁打数は月間史上最多の1228本。ツインズは8月31日にメジャー新記録のシーズン268本塁打に達して現在も記録を更新中だ。年間総本塁打数も史上最多になることが確実な情勢で、投手は「ボールが明らかに飛ぶようになった」と漏らしている。
米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のジェイソン・スターク記者の記事によると、3Aの本塁打数は昨年と比較してパシフィックコースト・リーグで59%、インターナショナル・リーグで57%増加した。ある球団幹部は、育成の観点から、飛ぶボールでは選手を正確に評価できないためパシフィックコースト・リーグは参考にならないとして、プロスペクト(若手有望選手)を2Aでプレーさせていると語った。
米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」のJJ・クーパー記者はマイナーリーグの今季本塁打を分析。3Aにおける1チームの1試合当たりの本塁打数は1.37本で前年比58%増。対照的にMLB公式球を採用しなかった2A、1A+、1A-では、前年とほぼ同数であることや、長打率でも大きな隔たりがあることなどをツイッターで指摘している。
(Full-Count編集部)