巨人一筋19年、阿部慎之助が歩んだ道は記録だらけ その軌跡を振り返る
18年連続2桁本塁打、6度の最優秀バッテリー… 阿部の作った数々の記録
今季限りで現役を引退する巨人の阿部慎之助捕手。5年ぶりのリーグ優勝を花道に、巨人一筋19年の選手生活に幕を閉じることになった。その現役生活では、様々な記録が生まれてきた。その偉大な軌跡を振り返る。
ルーキーイヤーの2001年から昨年まで、18年連続で2桁本塁打を放つなど通算405本塁打を放ち、打てる捕手としての地位を年々積み上げた阿部。プロ入り1年目から2桁本塁打を連続したのは、清原和博の21年連続、張本勲の20年連続次ぐ、歴代3位タイの記録だ(タイに山本浩二)。
さらに本塁打では、奪本塁打投手人数が231人と、歴代最多。2004年4月の月間本塁打16本は門田(南海、1981年7月)江藤(広島、1994年8月)、筒香(2016年7月)に並び歴代2位タイ。最多はバレンティンの18本(2013年8月)。
また日本一に輝いた2012年には打率.340で首位打者、104打点で打点王にも輝き、最優秀選手賞を獲得した。捕手の首位打者は野村克也(1965年)、古田敦也(1991年)に次ぎ3人目。また本塁打王にはなったことがないが、2009年から2013年まで4位以上に食い込み、2012年には31本で首位のバレンティンにあと4まで追いついていた。
通算打点は1284打点で、歴代19位。しかし捕手としては野村克也に次ぐ2位の大記録だ。また1286打点で歴代18位の山内一弘にもあと2打点に迫り、残り試合での活躍次第ではさらなる更新も可能だろう。また通算152死球は歴代4位、左打者としては最多記録だ。
もちろん、打てるだけでなく守備も一流だ。ゴールデングラブ賞は2002年、08年、2013~14年の4度受賞している。
さらに最優秀バッテリーには6度選ばれた。最優秀バッテリーに6度選出されるのは古田、伊東勤に並び最多タイの記録となっている。最後に獲得した2014年は菅野智之投手とのコンビで受賞。今年のクライマックス・シリーズでは再びこのバッテリーが見られるだろうか。
またオールスターゲームには13度出場(2003~04年、06~15年、17年)しており、これは王貞治(20回)、長嶋茂雄(16回)に次ぐ球団3位の出場回数。スター軍団の中でも、近年では最もスターとして輝いていた選手だといえるだろう。
挙げればきりがないほど多くの記録を打ち立てながら、8度のリーグ優勝、3度の日本一に貢献してきた阿部。今季も92試合に出場し、6本塁打26打点、打率.299と、まだまだチームに貢献し続けている。再び日本一を取り有終の美を飾れるか、期待がかかる。
(Full-Count編集部)