侍、1次R3戦全勝! 歴代最多20勝、小林正捕手弾&中田2戦連発で花添える
捕手・炭谷を除く全選手が1次ラウンドで試合経験を積む
野球日本代表「侍ジャパン」は10日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド第3戦で中国(東京ドーム)と対戦。7-1で勝利し、大会歴代最多20勝を達成した。1次ラウンドを3戦全勝の1位で通過。12日から始まる2次ラウンドでは、第1戦でオランダ(プールA・2位)と対決する。
日本の先発・武田は制球がばらつき、初回に走者を三塁まで進めたが、無失点で切り抜けた。だが、その直後、この日初スタメンした1番・田中が中前打で出塁すると、菊池が空振り三振に倒れる間に二盗。捕手の暴投を誘い、1死三塁の得点機を作ると、3番・山田の右犠飛で1点を先制する。2回には小林が左翼へ2ランを運び、3点リードとした。
調子の上がらない武田は、3回に2死から四球と2連打で1失点。中国に今大会初得点を許してしまった。まさかの失点で重くなりかけた空気を吹き飛ばしたのが、3回2死一塁から5番・中田が放った左翼への2ランだった。4回に2番手で登板した藤浪は、立ち上がりに制球を乱すが無失点とすると、5回は3者連続三振。6回からは増井、松井、平野、秋吉が無失点リレーとした。
打線は7回、相手の度重なる失策に付け込み、1四球と2本の内野安打で2点を加え、ダメを押した。
この日は野手を途中で入れ替え、投手も6回以降は小刻み継投し、捕手・炭谷を除く27選手が1次ラウンドで出場を果たした。多くの選手が実戦経験を積めたことは、2次ラウンドを戦い抜く上で大きな意味をなすはずだ。
日本、キューバ、イスラエル、オランダで争われる2次ラウンドは12日から始まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count