あと1球からの逆転劇、親友へ捧げる熱投、呪いが解けた瞬間 WS名シーン動画が話題
プホルスの3連発、バムガーナーの歴史的好投など、懐かしの名シーンの数々
2019年のMLBはナショナルズの初の世界一で幕を閉じた。これをもって2010年代の試合はすべて終了。MLB公式ツイッターは「この10年間で最高のワールドシリーズは?」との動画を公開し、印象的だったシーンの数々を振り返っている。
最初に登場するのは2011年。カージナルスが第6戦で敗退まであと1アウトから2度追いついて世界一に。2年連続ワールドシリーズ進出と黄金期を迎えていたレンジャーズは初の世界一まであと1球から涙を飲み、その後の低迷期に入った。プホルスの3打席連続本塁打、シリーズMVPに輝いたフリースの同点三塁打、サヨナラ本塁打と名場面が生まれた。
2014年はジャイアンツのバムガーナーが2勝&第7戦は5回から最後まで投げ切る歴史的な活躍でMVP。英雄は3度の世界一を置き土産に、15日(日本時間16日)に同地区のライバルであるダイヤモンドバックスに移籍した。シリーズの名シーンは、直前に事故で亡くなった親友タベラスの名前を帽子に書き込んだロイヤルズのベンチュラの熱投。7回無失点の好投は涙を誘ったが、2017年にはベンチュラも後を追うように事故死した。
第7戦の延長戦までもつれた2016年はカブスがインディアンスを破って“ヤギの呪い”を解き、108年ぶりの世界一に。今季はナショナルズがアストロズを破って球団初の世界一。第7戦でのケンドリックの逆転2ラン、守護神ハドソンがグラブを投げ飛ばしたシーンは記憶に新しい。どのシリーズも歴史に残る激戦となり、ファンのコメントでは票が割れた。
「ジャイアンツ!」
「2014年。バムガーナーの独占状態」
「2011年が唯一の答え」
「2019年は最大のサプライズ!」
「2016年のカブス」
「一つを選ぶのは難しい」
「カブスvsインディアンス」
動画では、アストロズがドジャースを破った2017年のワールドシリーズの映像は紹介されていないが、「2017年のMVPは…ゴミ箱!」とのコメントが寄せられている。アストロズはこのシリーズで隠しカメラでサインを盗み、ゴミ箱を叩いて打者に伝えたとされて大問題となっている。
また、「ヤンキースのファンはこれを見ながら泣いてるよ」「もちろん、ヤンキースだよ…あれっ?」とのコメントも。名門ヤンキースは2010年代に1度もワールドシリーズに進めず、これは1920年代以降では初めての屈辱だった。