エンゼルスがついに先発補強 球宴2回“タフネス”右腕テヘランと1年約10億円で合意
大谷の投球回が制限されるため「テヘランのような投手を補強する必要性があった」
エンゼルスは19日(日本時間20日)、ブレーブスからFAとなっていたフリオ・テヘラン投手と1年900万ドル(約9億8000万円)で契約に合意した。複数の米メディアが伝えている。
コロンビア出身のテヘランは、2013年に14勝を挙げてブレーブスのローテーションに定着。2014、16年は球宴にも選出され、7年間で4度の2桁勝利をマークしている。今季は174回2/3を投げ、10勝11敗、防御率3.81の成績でナ・リーグ東地区優勝に貢献した。
地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は、「近年ローテーションに欠けていた耐久性をもたらすだろう」と評価している。テヘランは6年連続で30先発、170回をクリアした耐久性が持ち味。ここ7年間で1334回を投げており、年平均は190回。エンゼルスは今季、トレバー・ケーヒル投手の102回1/3が最多だったことから、弱点を埋める補強と言えそうだ。
さらに、トミー・ジョン手術から二刀流に復帰する大谷翔平投手の投球回が制限され、週1回より多く登板しないとみられることからも、「ローテーションにテヘランのような(タフな)投手を補強する必要性があった」としている。
また、米メディア「CBSスポーツ」は、「まだローテーション1番手に空きがある」と言及。大谷、ヒーニーに補強したバンディとテヘランが加わり、先発の4枠は埋まったが、「ジョー・マドンのチームがポストシーズンに進出する有力候補となるには、まだスターが必要である」と指摘。「ヒョンジン・リュがまだFA市場に残っていて、本当に上手くフィットするだろう」と今季ナ・リーグ最優秀防御率に輝いた韓国人左腕の獲得を勧めている。
レンドンとの大型契約に続いて、先発の補強に動いたエンゼルス。6年ぶりのポストシーズン進出へ、今後どのような動きを見せるのか注目だ。
(Full-Count編集部)