エ軍の来季は「投手・大谷翔平」にかかっている 米メディア「カオスが軽減」
エンゼルスは今オフここまで先発2投手を獲得も「効果的な大谷が必要」
来季二刀流復活を目指すエンゼルスの大谷翔平投手が右肘のトミー・ジョン手術からのリハビリを完了させた。19日(日本時間20日)、米複数メディアが伝えた。米ヤフースポーツは「ショウヘイ・オオタニは2020年に登板でき、エンゼルスのシーズンは彼にかかっているかもしれない」とのタイトルで詳報している。
記事は「エンゼルスにとってオオタニの健康が大きな関心事である。エンゼルスのシーズンは投手としての彼の活躍にかかっているかもしれないからである」と説明。「2018年にルーキーとして、オオタニは51回2/3に投げ、4勝2敗、防御率3.31とした。その年に防御率4.34でMLB18位に終わったエンゼルスのローテーションを安定させるのに貢献した」とメジャー移籍1年目の昨季の投手としてのパフォーマンスを評価した。
記事はまた「大谷が登板できなかった今季、エンゼルスのローテーションは崩壊し、防御率5.64でMLB29位に終わった」と指摘。「その崩壊には多くの問題があった。今季エンゼルスは計19人の投手が先発登板し、18先発登板を超えた投手はいなかった。それほど多くの投手が登板し、安定性を見つけることはほぼ不可能だった。そのカオスの多くは、オオタニが不在だったためである」と断じている。
エンゼルスは今オフ、トレードでディラン・バンディ投手、ブレーブスからFAとなっていたフリオ・テヘラン投手を獲得。記事は、ローテーションは2019年ほど薄くはないものの、まだ効果的でもないことと指摘している。
記事はさらに「オオタニの復帰でカオスが軽減される可能性があるが、トミー・ジョン手術から復帰する彼がどれほど効果的なのか予想するのは難しい」とした上で、競争力の高いローテーションが必要であることに言及し、こう論じている。
「健康で効果的なオオタニがいれば、少なくともそれ(競争力の高いローテーション)は可能なように思える。本当にローテーションを固めるためには、あと1人大きな補強が必要となる可能性が高い。効果的なオオタニ、そして大きな補強がもう1人なければ、エンゼルスはまた厳しい戦いを強いられることになる」
大谷が投手としても力を発揮することが、チーム浮上には必須であることを強調。来季のエンゼルスは二刀流完全復活が命運を握っているようだ。
(Full-Count編集部)