鷹・柳田が結んだ7年契約の中身 4年→3年の“分離型”を選択したワケは?
2020年からは年俸5億7000万円からの変動制4年契約、2023年オフに残る3年の契約内容を決める
ソフトバンクの柳田悠岐外野手が25日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、2020年度から新たに7年契約を結んだ。来季の年俸は現状維持となる5億7000万円プラス出来高払いで、その後は変動制となり、成績次第でさらなるアップの可能性も。2017年オフに3年契約を結んで来季が最終年だったが、それを見直し。4年が経った2023年オフに、その後の3年の契約が決まる内容となった。
もともとはメジャーへの憧れを抱いていた柳田。2020年シーズン中にも海外FA権を取得するはずで、その後にメジャー挑戦する考えもあった。だが、今季の長期離脱により来季中の海外FA権取得は叶わず。「怪我で取れないとなって、球団の方にそういう話をいただいて、そういう運命だったんだと思った」とホークス一筋を決意した。
球団からは一気に38歳までの7年契約も提示されたが、交渉の中でまずは2023年までの変動制の4年契約とし、そして、その4年間の結果に応じて2026年までの3年間の契約内容を決めることになった。これは柳田自身の希望によるものだったようだ。
「4年まずやって、その後の3年が決まる。モチベーションとしても下がることはない」と語る。契約内容がはじめから決まった7年契約となり、自身のモチベーションに影響することを懸念したよう。「36歳、37歳、38歳で読めない部分もあったので」とも語っていた。
仮に最初の4年が終了した際に、柳田自身が引退を希望すれば、それも可能だという。交渉の席でそこも確認したといい「『辞めてもいいんですか?』と聞いたら『いい』と」と明かしていた。
「38歳までやって、それでフィニッシュ。そこまで出来たら最高だな、と」と、7年契約終了後の現役引退の可能性まで示した柳田。あえて4年、3年と“分離型”7年契約を結んだワケは「1番はモチベーション。頑張ってやろうと思います」との思いだった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)