年越しとともに忘れたい? 巨人フランシスコら2010年代期待ハズレ助っ人【セ編】
巨人フランシスコは5試合で打率.167、阪神コンラッドは球団初の0打点、0本塁
2019年もあと数時間で終わり、2020年が幕を開ける。今オフ、プロ野球界ではオリックスがアダム・ジョーンズ外野手、巨人がヘラルド・パーラ外野手、ソフトバンクがマット・ムーア投手と契約するなど、大物助っ人の来日が続々と決定。来季に向けて、大きな注目となっている。
過去にもメジャー実績のある大物助っ人はいた。期待通りの成績を残した選手もいれば、散々な結果に終わった選手も。ここでは、各球団の2010年代の助っ人で、大きな期待を集めながらも残念ながら“期待ハズレ”に終わった選手を振り返ってみる。今回はセ・リーグ編だ。
○巨人
ホアン・フランシスコ内野手
メジャー通算48本塁打の大物助っ人として2015年途中に鳴り物入りで加入しながら、わずか5試合出場で打率.167、0本塁打、1打点と結果を残せなかった。5月4日の広島戦では三塁手の村田と内野フライをお見合いし“サヨナラインフィールドフライ”で相手に勝利を献上するなど、インパクトを残した。また、“キューバの至宝”と呼ばれたセペダも2年目に21打数無安打の打率.000の衝撃的な成績を残した。
○DeNA
フィル・クライン投手
メジャー通算40試合登板の実績を引っ提げ、2017年に年俸1億5000万円(推定)で加入。7試合に先発したが、36イニングで22四球を与える制球難で6月に登録抹消された。さらに抹消後には右肘痛を発症して8月に帰国。再来日することはなく退団となった。また、今季途中に入団したソリスはメジャー141試合で30ホールドの実績があったが、左肩の故障でわずか4試合の登板に終わった。
○阪神
ブルックス・コンラッド内野手
2012年限りで退団したブラゼルの代わりとなる大砲候補として加入。メジャー通算280試合出場の実績があったが、開幕から球団の助っ人ワーストとなる58打席連続無打点を記録(最終的に69打席まで伸びる)。結局、外国人選手では球団初となる0打点、0本塁打で帰国した。今季からは米マイナーリーグで監督を務める。また、阪神は2016年のヘイグ、2017年のキャンベル、2018年のロサリオ、そして2019年のソラーテと、なかなか“当たり”助っ人を獲得できていない。
○広島
ヘスス・グスマン内野手
メジャー通算403試合に出場した実績を持ち、2015年に加入。開幕戦の4番に抜擢され、8試合連続安打を放つなど順調なスタートを切ったが、開幕早々の4月5日に左脇腹痛で抹消。結局、34試合の出場でわずか3本塁打、12打点に終わった。また、同年途中に獲得したシアーホルツもメジャー通算799試合の実績があったが、こちらも65試合で打率.250、10本塁打、30打点と期待ほどの成績を残せなかった。
○中日
ディロン・ジー投手
メジャーで2度の2桁勝利を含む51勝の実績で、2018年に加入したが開幕から4先発で3敗を喫した。さらに血行障害が判明したため帰国して手術。再来日することはなく、そのまま現役を引退した。2010年代の中日はジーのようなメジャー実績豊富な大物助っ人の獲得は少なく、コストパフォーマンスの良さが際立っていた。
○ヤクルト
ロス・オーレンドルフ投手
有望株時代の2007年にはあのランディ・ジョンソン投手とトレードされた経験を持ち、2009年に2桁勝利、1イニング3者連続3球三振も記録した。加入前年の2016年にも64試合に登板したバリバリのメジャーリーガーだったが、わずか4先発で0勝1敗、防御率5.50と期待を裏切った。
(Full-Count編集部)