村上がアジア出身初の大リーガーに、野茂は新人王…各球団で最初の日本人は?【ナ西編】
パドレスの大塚はメジャー1年目からナ・リーグ最多の34ホールドと活躍
西武から海外FA権を行使してメジャー移籍を目指していた秋山翔吾外野手は6日(日本時間7日)、レッズと3年契約を結んだ。これでメジャー全30球団に日本選手が在籍することとなった。ここでは初の日本人メジャーリーガーが誕生したナ・リーグ西地区の日本人選手の初年度の成績を振り返りたい。
○ジャイアンツ 村上雅則投手(1964年)
9登板 53回 0勝0敗 防御率1.80
プロ3年目の1964年に南海からジャイアンツ傘下1Aフレズノに派遣された。1Aで11勝7敗、防御率1.78と結果を残すと、8月31日にメジャー契約。9月1日のメッツ戦でアジア出身者として初のメジャー登板、同29日のコルト45’s(現アストロズ)戦で初のメジャー勝利投手となった。1965年は守護神も務め、45登板で4勝1敗8セーブ、防御率3.75と活躍したがオフには南海に復帰。ジャイアンツではその後、新庄、藪、田中賢、青木がプレーした。
○ドジャース 野茂英雄投手(1995年)
28登板28先発 191回1/3 13勝6敗 防御率2.54(新人王、最多奪三振)
1995年に近鉄からマイナー契約で加入し、5月にメジャー昇格。村上以来31年ぶり2人目の日本人メジャーリーガーとなった。1年目から最多奪三振を獲得して新人王にも選ばれると3年連続2桁勝利。1998年途中にトレードでメッツに移った。ドジャースでは石井、木田、中村紀、斎藤、黒田、前田、ダルビッシュと多くの選手がプレーしている。
○ロッキーズ 吉井理人投手(1999年)
29登板29先発 167回1/3 6勝15敗 防御率5.86
1998年にFAでヤクルトからメッツに移籍すると1999年には12勝をマーク。2000年にトレードでロッキーズに移籍したが、6勝15敗、防御率5.86と結果を残せず、1年で退団となった。ロッキーズではその後、マック鈴木、松井稼がプレーした。
○パドレス 大塚晶則投手(2004年)
73登板 77回1/3 7勝2敗 2セーブ34ホールド 防御率1.75
2004年にポスティングシステム(入札制度)を利用して中日から2年契約で加入。敗戦処理として開幕を迎えたがすぐにセットアッパーに定着し、ナ・リーグ最多の34ホールドと活躍した。2005年にも22ホールドをマークすると、第1回WBCでは胴上げ投手となった。パドレスではその後、井口、牧田がプレーした。
○ダイヤモンドバックス 斎藤隆投手(2012年)
16登板 12回 0勝0敗2ホールド 防御率6.75
ドジャース、レッドソックス、ブレーブス、ブルワーズの4球団で84セーブ38ホールドをマーク。2012年に1年契約で加入したが、故障が相次いで10試合の登板に終わった。この年を最後に楽天と契約してNPBに復帰。ダイヤモンドバックスは2018、19年には平野がプレーした。