元Gマシソン、「日本は“もう1つの道”」 カナダ後輩にNPBでのプレー推奨
174ホールドはNPB歴代4位、助っ人では歴代最多「非常に高い基準を設けた」
昨季限りで巨人を退団したスコット・マシソン投手。日本では8年間で通算421試合に登板し、54セーブ174ホールド、防御率2.46の成績を残した右腕は地元メディアの取材に応じている。日本でのプレーを振り返りつつ、自身に続くカナダ人選手のNPBでの活躍を願っている。
カナダ野球専門メディア「カナディアンベースボール・ネットワーク」は、「日本に“グッドバイ”を告げるのはマシソンにとって簡単なことではない」とのタイトルで、巨人で8年間プレーしたマシソンを特集。記事ではマシソンの日本での活躍が、カナダ人助っ人のNPB移籍の助けになるかもしれないと言及している。
マシソンは「(自分の日本での活躍により)他のカナダ人たちにとって向こう(日本)に行くためのチャンスが生まれることを願っているよ」と後輩の活躍に期待。「願わくば、多くの若い選手がメジャーリーグで成功してほしいけど、もしそうならなかった場合、彼らがキャリアを築くために日本は“もう1つの道”であり、手段になる」と、日本が選択肢の1つになることを願っている。
しかしながら記事では、日本で活躍したとみなされることに関して、マシソンは「非常に高い基準を設けた」とも言及。174ホールドはNPB歴代4位。助っ人では歴代最多記録となっている。また、最優秀中継ぎ投手を2回受賞したのも助っ人ではマシソンただ1人だ。同じように活躍する後輩が現れた場合、比較されることになるかもしれない。
そのような活躍から、記事ではマシソンが「日本のプロ野球で明らかに最も成功したカナダ人投手である」と称えている。「そして日本のファンも、その点を気に入っているし、彼の忠誠心や謙虚な面に対しても同じことが言える」。記録だけではなく、人間性でも愛される存在だったとしている。
「日本でプレーすることは本当に楽しかった。ファンは素晴らしいし、そこで過ごした時間を、僕は絶対に忘れない」と記事内で語っているマシソン。3月にはカナダ代表として東京五輪を目指して米大陸予選に臨む。最後にもう1度、日本で活躍する姿を期待したい。
(Full-Count編集部)