ハム清宮、“プロ初”サヨナラ打に安堵 満塁での“因縁対決”には「回ってくるんだな」

日本ハム・清宮幸太郎【写真:石川加奈子】
日本ハム・清宮幸太郎【写真:石川加奈子】

早実2年秋の東京都大会決勝では、当時日大三のエースだった櫻井と対戦して5打席連続三振を喫していた

■日本ハム 8-7 DeNA(オープン戦・14日・札幌ドーム)

 日本ハムの清宮幸太郎内野手が14日、DeNAとのオープン戦で“プロ初”となるサヨナラ打を放った。同点で迎えた9回2死二、三塁でDeNA・笠井の122キロスライダーを中前へ。「打った瞬間ヒットだったので、ホッとしました」と笑顔でうなずいた。

「6番・一塁」でオープン戦初先発すると、次々とチャンスで打席が回ってきた。初回2死満塁の場面ではDeNAの先発・櫻井と対戦し、フルカウントから内角低めのボール球を見送り、押し出し四球を選んだ。早実2年秋の東京都大会決勝では、当時日大三のエースだった櫻井と対戦して5打席連続三振を喫した。高校時代のライバルからオープン戦初打点を挙げた清宮は「ああいうところで回ってくるんだなと思いました」と不思議な縁を感じていた。

 2死一、三塁で回ってきた3回の第2打席は、国吉から四球を選んでつないだ。「打つべき球とそうでない球をしっかり見極められていたので良かったかなと思います」と収穫を口にする。5回の第3打席、8回の第4打席はともに右飛に倒れたものの「かなり惜しかったです。どちらも上向きかなと思います」と好感触を抱いた。

 そして迎えた9回の第5打席は、宇佐見の2点適時二塁打で同点に追いつき、続く杉谷が遊ゴロに倒れたことで巡ってきた絶好の場面。「前の打者への攻め方を見ながら狙って打ちました」と狙い通りに変化球を一発で仕留めてみせた。

 昨年10月に右肘を手術してキャンプは2軍スタートだったが、今月9日に1軍に合流した。「どこも痛いところがないですし、思い通り、伸び伸びできています」と楽しそうに笑った清宮。出遅れを一気に挽回しそうな雰囲気が漂ってきた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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