イチロー、“ジーター超え”交流戦1位365安打 指揮官は2人の共通点を語る

投前安打で5試合連続ヒット、マッティングリー監督「間違いなく殿堂入り果たす男たち」

 マーリンズのイチロー外野手が14日(日本時間15日)、本拠地アスレチックス戦で5回1死一、二塁の場面で代打で登場し、投前内野安打で今季初の5試合連続ヒットを記録した。メジャー通算3048安打と伸ばし、歴代24位のロッド・カルー(3053本)まで残り5本に。そして、インターリーグ(交流戦)では通算365安打とし、デレク・ジーター氏を抜いて歴代単独トップに立った。新たな偉業を達成した背番号51に対し、ドン・マッティングリー監督はジーター氏と重ね合わせながら賛辞を送っている。MLB公式サイトが報じている。

 3点リードの場面で代打で登場したイチローは、アスレチックス3番手の右腕アクスフォードの低めの変化球にバットを振り抜くも、勢いのない打球は捕手と投手の間に転がった。アクスフォードは素手で捕球したが、快足を飛ばしたイチローは一塁にあっという間に到達。右腕は送球できず、43歳が健在なスピードで満塁にチャンスを広げた。

 これでイチローは新たな金字塔を打ち立てた。2012年途中からヤンキースで共闘したジーター氏を抜き、1997年にMLBに導入されたインターリーグの通算安打で単独1位に。記事によると、現役時代にジーター氏とチームメートで、自らも名プレーヤーだったマッティングリー監督は、2人のレジェンドを重ね合わせたという。

 イチローのインターリーグ史上最多安打記録に触れた指揮官は「このことは色々なことを表現すると思う。第一に、彼とデレクは間違いなく殿堂入りを果たす男たちだ。しかしながら、彼らの単純なキャリアの長さというものもある。彼らはある期間、好調だったという選手ではない。長い間、活躍できた選手なんだ」と称賛している。

 27歳でオリックスからマリナーズに移籍してきたイチローはメジャー17年目のシーズンを迎えている。今やメジャー最年長野手となった。一方、ジーター氏はメジャー20年間でヤンキース一筋のキャリアを過ごし、歴代6位の通算3465安打など様々なタイトルを手にした。

 イチローは打率.217に上昇。これで満塁としたマーリンズは、続くゴードンの犠飛でこの回2点目を挙げるなど、11-6で快勝した。イチローとジーターを熟知するマッティングリー監督は、2人のレジェンドの名前が交差する記録達成に感慨深げだった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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