【パ×Full-Count】今年も「球界初」を導入 楽天が続けるスタジアムづくりの根底にあるもの
今季も“楽天らしさ”は健在、画期的な施設がさらなるファン拡大につながるか
楽天がまたしても「球界初」の試みを楽天Koboスタジアム宮城に導入する。今オフ、総工費10億円を投じて行うスタジアム改修。その目玉となるイーグルスドームは、三塁側後方に建設が進められている建物で、ホームの試合を観戦できる。すぐ隣のスタジアムで行われている試合や、敵地での試合を観戦し、応援できるという画期的な施設で、さらなるファンの拡大に向けて大きな力を発揮しそうだ。
球団創設から数々の仕組みをスタジアムに導入し、観客のニーズに応えてきた楽天らしさは健在。直径21メートル、高さ10メートル、立ち見で最大400人(予定)を収容するイーグルスドームの詳しい仕組みや狙いについて、スタジアム部の大石幸潔部長はこう説明する。
「スタジアムで試合の有無に関わらず、色々なイベントを実施したいと考えております。天井に360度投影できるプロジェクターを設置し、様々な演出が可能な施設なんです。やっている時は隣でやっている試合の映像が流れて、それをスタジアムとは違う雰囲気で応援できるスペースとしての利用や、逆に野球とはまったく関係の無いコンサートや講演会などのイベント実施も面白いのではないかと検討しております。
あとは、ホームでは年間72試合あって、もう72試合はビジターの試合があるので、その時に同じようなことができないか検討中です。(本拠地では)1試合2万人のお客さんがいらっしゃる中で、その2万人のお客様はビジターの試合も見たいと思っている。そういうニーズを取り込めないかなと色々と検討中です。これは完全オリジナルですね」