あるぞ逆転1軍!西武ドラ1宮川が150キロ超を連発 辻監督「十分戦力になる」

5日の中日との練習試合に登板した西武のドラフト1位・宮川哲【写真:宮脇広久】
5日の中日との練習試合に登板した西武のドラフト1位・宮川哲【写真:宮脇広久】

春季キャンプ終盤に右太もも張りで離脱、辻監督「今は中継ぎで」

 開幕延期をプラスに変えて、どうにか間に合った。西武のドラフト1位・宮川哲投手(東芝)が5日、メットライフドームでの中日との練習試合に登板。9回に登板し、1イニングを1安打2奪三振無四球無失点に抑えた。

 投げっぷりがいい。先頭の渡辺から空振り三振を奪ったが、ラストボールを含め7球中6球が150キロ超の速球(最速は2球目の152キロ)。続く京田にはスライダーを内野安打されたが、武田を速球とスライダーで追い込み、最後は虚を突くカーブで見送り三振に。福田は内角高めの150キロで遊ゴロに仕留めた。

「全体的に良かったと思います。直球、変化球ともにコントロール、球の精度を上げようと練習してきましたが、それをマウンドで出せたと思います。指にかかったボールを投げることができました」と納得の表情だ。

 MAX154キロの触れ込みで開幕先発ローテ入りを期待されたが、春季キャンプ終盤に右太ももの張りで離脱。開幕1軍に赤信号が灯ったが、自主練習期間中も黙々と調整し、5月27日の紅白戦で3者連続三振の快投を演じて、リリーフ要員として一躍注目された。「宮川は今は中(中継ぎ)で。十分戦力になると考えています」と言う辻監督は、シーズン後半にはもっと重要な役割を担わせたいと思っているはずだ。

 宮川は「実戦を重ねる中で抑えれば、自信になりますが、まだまだ数が少ないので」と苦笑。「この状態を継続できるように頑張っていきます」とコメントした。結果を積み重ねていけば、存在感はまだまだ大きくなる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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