眼鏡の遊撃手が曲芸キャッチ、投手脱帽、実況興奮「後頭部に目がもう2つ…」
ブルワーズのソガードが上体反らせてリンボーキャッチ
眼鏡がトレードマークのメジャー内野手、エリック・ソガードが、曲芸キャッチでファンを魅了した。センター浅めに飛んだ打球を背走。やや追い越してしまったが、見事な上体反らしでグラブに収めた。
驚きのプレーは、15日(日本時間16日)本拠地でのマーリンズ戦で誕生した。本来ならばマイアミで行われる予定だった3連戦だが、大型ハリケーン「イルマ」が直撃した被害の影響で、マーリンズのホームゲームながらミルウォーキー開催という変則開催。2-2で迎えた2回裏、マーリンズ攻撃の場面だった。
2死一、三塁。ヒットが出れば勝ち越しの走者が生還する絶好機で、マーリンズのゴードンが放った打球は
センター浅めの絶妙な位置へ飛んだ。これを遊撃を守るソガードと中堅を守るフィリップスが同時に追いかけるも、打球は2人の中間地点にポトリと落ちる…かに見えた。
が、懸命に背走したソガードが、勢い余って打球をやや追い越しながらも、上体を後ろに大きく逸らしながら左腕を目一杯伸ばすと、打球はグラブの中にスッポリと入った。そのまま前につんのめる形で倒れ込んだが、起き上がると満面の笑みを浮かべた。
地元ファンがスタンディングオベーションを送る中、マウンド上の右腕ジェフレスは文字通り帽子を取って“脱帽”の感謝。試合を中継するテレビ局の実況は「オ~ッ! なんというキャッチ!」と叫ぶと、笑いが止まらず。「屈指のベストプレーです!」と絶賛すると同時に、ソガードの代名詞でもある眼鏡に触れ「彼の4つの目はすべて頭の前面にありますが、後頭部に目がもう2つあるとしか思えませんね」と驚嘆の声を挙げた。
失点危機を逃れたブルワーズは、同点で迎えた8回に8点を挙げ、10-2と大勝。ソガードの曲芸キャッチは試合の流れを明け渡さない、大きなキーポイントとなった。