大谷翔平が明かす用具へのこだわり “二刀流“ならではのスパイクの秘密とは?
アシックス社のインスタライブに出演、使用する道具について語る
エンゼルスの大谷翔平投手は6日、アドバイザリースタッフ契約を結ぶアシックス社のインスタライブに出演。今季を振り返るとともに、使用する道具についてもこだわりを語った。
アシックス社と2014年から契約を結んでいる大谷。投手と野手を「1つのスパイクでやりたい」と語り、足元を支えるスパイクには二刀流ならではのこだわりが詰まっている。表面には丈夫なポリウレタン樹脂が使われ、これにより多くの投手がつま先を補強するために着ける“P革”が不要となっている。「スライディングする時も、比較的固い素材の方が安心感がある」と投打で効果を発揮する仕様となっているのだ。
ソールは今季から平たいものに変更。「フラットになっていて、そこに刃がついているという感じなので、よりしっかり立てる。立ち感や、構えを重要視するので、セットに入った時の立ち方が良くなるようにできている。地面に対して、しっかりと並行に立てるというのがいいなと思う」とこだわりを語った。
グラブの外側には起毛加工を施したヌバック素材を使用し「良さは見た目じゃないですかね」と笑う。2016年頃から使用しているというが、機能的には特に変わりはないという。カラーについても「(メジャー)1年目は赤、今年はグレーっぽい色、ユニフォームに合う色を選んでいる感じですかね」と明かした。
また、練習で使用する2種類の長さの異なるバットも披露。約100センチほどの長尺バットと約30センチほどの短尺バットを使ってティー打撃などを行うという。その意図について大谷は「(長さが)バラバラの中でスイングすることによって、いいスイングができたりするので、いろんな長さを使っている」と明かす。
長いバットは「下(下半身)から順序良く回していかないと、トップは走らない。手でおもいっきり振るだけだと、速度は出ない。最後にヘッドを走らせるのがロングバットは重要」といい、短いバットは「片手で振ることもありますし、両手で振ることもある。軽いバットだと手で操作したがるので、なるべく全体の流れの中にバットがついてくるように正しい軌道で出していく」。どちらのバットにも体全体を使ったスイングを身につけさせるという狙いが込められている。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)