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トライアウトに臨む選手たちの心意気 注目を集めるベテランと左投手

今年の第1回12球団トライアウトは明日10日に静岡・草薙球場で開催される。今年は長らくチームを支えたベテラン選手や、実績のある左腕の動向が注目される。

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谷佳知「燃え尽きるまでやりたい」

 今年の第1回12球団トライアウトは明日10日に静岡・草薙球場で開催される。今年は長らくチームを支えたベテラン選手や、実績のある左腕の動向が注目される。

 67人の参加選手の中には、巨人の谷佳知外野手(40)、楽天の高須洋介内野手(37)らが名を連ねた。いずれも、トライアウトを受けなくても獲得する球団が出てきそうな選手たちだ。そんな力のある選手が構想から外れた裏には、若手への切り替えを図る球団側の方針が影響している。ともに日本シリーズを戦ったチームからの自由契約。谷に至ってはシリーズ第7戦でベンチ入りメンバーに入っていた。

「まだやりたいし、やれると思っている。燃え尽きるまでやりたい」。日本シリーズを終えた後、球団に戦力外を通達された谷は言った。今年は13試合に出場し、28打数7安打。出場数こそ少なかったが、不調だったわけではない。谷本人には、出場機会があれば、結果を残せていた自信もある。だが、怪我をしていなかったにも関わらず、開幕は2軍スタート。当時、ある球団の首脳陣は巨人の開幕メンバーを見て、「チームが若い選手を育てていこうという気持ちが見て取れる」と分析していた。

 優勝から遠ざかっているチームなら、目先の勝利を優先し、小笠原道大(40)や谷といった経験豊富な選手を起用するだろう。ベテランの引き出しの多さほど、頼りになるものはないからだ。さらに、平均年齢が若い、あるいは、優勝経験のないチームには精神的支柱が必要だ。しかし、巨人は常勝を義務付けられるチーム。中堅に阿部慎之助捕手、内海哲也投手という頼りになる柱もいる。つまり、ベテランの起用よりも、近い将来に主力となる若手に経験を積ませる必要があったということだ。

 一方で、優勝を知る選手が大きな力を持つことも確かだ。巨人の5年ぶりの優勝となった2007年には、小笠原、谷、イ・スンヨプという経験豊富な移籍選手の力が大きかった。谷は今回、巨人から必要とされなかったが、チームによってはまだまだ力を発揮できる選手。最近ではトライアウトから、石井義人(西武→巨人)、山崎武司(楽天→中日)がチャンスをつかんだ。彼らはトライアウトでずば抜けた成績を残したわけではない。左の代打がほしい、経験のあるベテランがほしいというチーム事情から、それぞれ選ばれている。谷の場合も、状況に応じた打撃で上位も下位も打てる「引き出し」の多さやその経験が、優勝を目指すチームの編成担当の心をくすぐるかもしれない。

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