メジャーリーガーたちものめり込むサッカーワールドカップ クラブハウス内に響き渡る「WOOF(ウーフッ)!」の声

ネイマールのユニフォームを着て応援する選手も

 そんなソリアから約4メートル離れたロッカーには、新人オドールがブラジル代表のユニフォームを着て座っていた。背中を見ると「Neymar Jr.10」の文字が燦然と輝く。ベネズエラ出身のオドールは、子供の頃からブラジルの大ファンだったそうだ。

「もちろん、ベネズエラがワールドカップに出れば応援するけど、いつも予選で勝ち抜けられないから。野球ほどではないけど、サッカーも人気はあるんだ。ベネズエラが出場しないとなれば、やっぱり応援するのはブラジルだよね。見ていてエキサイトするし、何と言ってもネイマール最高!」

 同じくベネズエラ出身の遊撃手アンドラスもサッカー観戦が大好き。こちらもブラジルのファンで、オドールのユニフォームを拝借して着ていることもある。アンドラスには、こんな夢がある。

「野球を引退したら、一度でいいからワールドカップで生観戦したいんだ。特にブラジル戦。あの雰囲気と盛り上がりを、実際に体感したいんだ」

 そんな会話をしている時に、テレビで放送されていたのはロシア-韓国戦だった。「サッカーには全然関心ないんだよね。代表メンバーの中に交流がある選手もいないし」と話す秋信守は、韓国が得点チャンスを逃すたびに「コリア!?」と他の選手から声を掛けられながらも、涼しい顔をしながら読書に勤しんでいた。

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