田中将大が16試合連続QSで41年ぶりにメジャー記録に並ぶもメジャー初の連敗で3敗目 9回2死から痛恨の決勝ソロ浴びる

先制点を許すも安定した投球を見せた田中

 ヤンキースの田中将大投手(25)は本拠地でのレッドソックス戦で先発し、9回7安打2失点と好投したが、3敗目を喫した。開幕から16試合連続クオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)を達成し、デビューからのメジャー記録に並んだが、9回2死から痛恨の決勝ソロを浴びた。田中が登板した試合で2試合連続負け投手となったのは、2010年6月13日ヤクルト戦、同22日西武戦、同29日オリックス戦で3連敗して以来、4年ぶりのこととなる。

 レッドソックスはその裏に守護神の上原浩治投手が登板し、三者凡退に抑えて17セーブ目を挙げた。

 22日のオリオールズ戦で7回3失点ながら今季2敗目を喫した田中は、上々の立ち上がりを見せる。初回は先頭のブロック・ホルトを二ゴロに打ち取ると、わずか7球で三者凡退。2回は1死からマイク・ナポリを歩かせたものの、3つのアウトをすべて空振り三振で奪った。

 しかし、3回は伏兵に捕まる。9番打者のデビッド・ロスに速球を左翼席へと運ばれ、打率1割台の控え捕手に痛恨の先制ソロを浴びた。

 ただ、ヤンキース打線もすぐに取り返す。先発のエース左腕ジョン・レスターに対して、失策と死球、さらに送りバントで1死2、3塁とチャンスを作ると、デレク・ジーターのショートゴロの間に1点が入る。ノーヒットで同点に追いついた。

 田中は4回にダスティン・ペドロイア、デビッド・オルティズに連打を浴びて無死2、3塁の大ピンチを迎えたものの、ここから本領を発揮。ナポリ、ステファン・ドルーを鋭いスプリットで空振り三振に仕留めると、ザンダー・ボガーツは遊ゴロに打ち取った。ピンチになるほどギアが上がる田中らしい投球で、勝ち越しは許さなかった。ベンチに戻る際にはグラブを叩き、「ヨシ!」と声を上げた。

 5回も2死から右翼で先発したアルフォンソ・ソリアーノの軽率なプレーもあり、2死2塁とされたものの、続くダニエル・ナバは難なく二ゴロに切って取った。

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