黒田、移籍が現実味 いまだ高評価を受ける右腕が進む道とは

野茂英雄氏の日米通算3027回2/3にも来季中に到達可能

 いずれにせよ、今オフも「ヤンキース残留」「他球団移籍」「現役引退」「広島復帰」と選択肢は少なくない。米メディアには現役引退を予想する声もあるが、黒田がシーズン終了後に残した言葉は一つのヒントとなりそうだ。

「(199投球回まで)いけたっていう部分の自信というのもあるし、そういう色んな部分が判断材料になってくる。39歳のシーズンで200イニング近く投げられたというのは、多少なりとも来年に対しての自信になる」

 野茂英雄氏の日米通算3027回2/3に来季中に到達可能な右腕が「もう1年、メジャーリーグで現役」と考えても不思議はない。オフシーズンはまだ始まったばかり。例年以上にベテラン右腕の決断に注目が集まりそうだ。

※クオリファイング・オファー(QO)とは……2011年11月に締結されたMLBとMLB選手会との労使協定で規定されたFA移籍に関する補償制度。ある選手がFAとなる場合、残留を希望する現所属チームは、ワールドシリーズ終了から5日間以内に、その年の年俸上位125選手の平均年俸額(2013年は1410万ドル)での1年契約をQOとして提示することができる。QOを受けた選手は7日間以内に提示を受けるか拒否するかの返答が義務づけられている。QOを拒否した選手が新チームとFA契約を結んだ場合、新チームはドラフト1巡目指名権を前所属チームに明け渡さなければならない。ただし、新チームが前年度30球団中下位10位以内の場合は、前所属チームは1巡目と2巡目の間に指名権を得ることができる。QOを拒否した場合でも、前所属チームとの交渉、再契約は可能。2012年オフから実施されている同制度に関して2012年オフにQO提示を受けたのは9選手、2013年オフは13選手。両年ともに全選手がQO提示を拒否している

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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