野茂氏がドジャースと契約してから20年 米メディアが改めて功績讃える

デビュー1年目の1995年には新人王など数々のタイトルを獲得

 特集では、野茂氏がメジャー挑戦に至った経緯についても「26歳だったノモは近鉄からMLBに移籍するために契約の抜け穴を見つける。要約すると、日本球界から引退したことで、どのチームとも契約可能な状況となった」と詳しく記している。

 1994年の近鉄での成績は8勝7敗、防御率3.63。さらに、近鉄での5年間の通算成績は78勝46敗、防御率3.15で、139試合、1051回1/3を投げて1204奪三振。当時のドジャースのフレッド・クレアー副社長は、地元紙に「彼はメジャーリーグレベルだと信じるに価する能力の持ち主だ。今年、先発ピッチャーになれる力を持っている」と語っていたという。

 その言葉は現実となった。記事では、野茂氏のアメリカでの鮮烈な活躍も紹介している。1年目の1995年は191回1/3を投げ、13勝6敗で防御率2.54。ナ・リーグ奪三振王(236個)と最高奪三振率(9イニングあたり11.1個)を記録し、オールスターでは先発の大役を任された。ブレーブス一筋だった強打者、チッパー・ジョーンズを破り、新人王に輝いたことにも触れられている。サイ・ヤング賞の投票でも4位に入った活躍を「ドジャーズ先発陣に食い込み、1995年に輝きを放った」と評価している。

 野茂氏は1996年も16勝11敗、防御率3.19、234奪三振と活躍。ドジャーズ、メッツ、ブルワーズ、タイガース、レッドソックス、レイズ、ロイヤルズの7球団でプレーしたMLBのキャリア通算は1995~2005年、2008年の12年間で、通算123勝109敗。1976回1/3を投げ、防御率4.23、1918奪三振を記録したことまで詳しく記されている。

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