年俸1000万円の救世主? 大型補強を敢行したオリ打線引っ張る異色助っ人

カラバイヨの強みとなっている日本球界の“経験値”

 シーズン途中に外国人を補強するチームは珍しくない。ただ、日本球界の投手に対応できるかは、実際に試合に出てみなければ分からない。いわば未知数な部分が多い。だが、カラバイヨには他の外国人にはない“経験値”があった。

 初来日は09年。四国独立リーグ・高知に入団した。そこから10、11年のNPB時代を含め、日本球界歴は5年以上にも及ぶ。BCリーグ時代の2014年には打率3割9分6厘、33本塁打、87打点の成績を残し、リーグ初の三冠王に輝いた。

 実際に、本人も「すべて1軍の投手と対戦してきたわけじゃないが、日本人の投手と数多く試合が出来たのは自分の強み。年々、対応する力は上がっていると思う」と口にする。

 4月19日の西武戦(ほっと神戸)では2回の第2打席で中前適時打を放ち、初のお立ち台に上がった。

「オリックスにまた戻ってきた。ファンの皆様の声援に緊張するけど、まだまだ勝ちたい」

 通訳なしで流暢な日本語を喋る姿に球場は沸いた。様々な困難に直面しても諦めず、手にしたNPB復帰。大型補強を敢行したオリックスを牽引する格安の苦労人助っ人の活躍に、今後も期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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