【高校野球】プロ注目の平沼から18安打 なぜ花巻東はセンバツV右腕を攻略できたのか

18安打のうち右打者が15安打、そのうち10本がセンターからライトへ

 敦賀気比は4回までに平沼が9安打4失点したことで、2年生の山崎颯一郎に代えた。花巻東は5、6回の2イニングで4三振するなど、手も足も出ず。佐々木監督は「山崎くんから点を取れるのかなという気持ちがありました」と振り返る。

 しかし、敦賀気比は6回、2死三塁で山崎に打席が回ったところで代打を送った。結局、得点には結びつかず、レフトに回っていた平沼を再びマウンドへ。すると、花巻東は8回に2死から4連打を浴びせるなどして点差を広げた。

 佐々木監督は「山崎くんのストレートに合わなくて、次は誰が出てくるのかと思っていました。平沼くんが出てきたので、また逆方向への打球を意識させました」と振り返る。山崎をどう攻略するか探っていた花巻東にとっては、助かった部分もあった。

 18安打中、右打者が放った安打は15本。そのうち、10本がセンターからライトにかけての打球だった。平沼が今夏、本調子ではなかったとはいえ、あえて右打者を並べて外角球を逆らわずに打ち、見事にセンバツV投手を攻略してみせた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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